今年は獅子舞「総揃い」、大四日市まつり開幕、おどりフェスタや市長の漫才など盛りだくさん
第62回大四日市まつりが8月2日、始まった。今年のキャッチフレーズは「獅子奮迅!」で、市内各地の16の獅子舞が史上初めて「総揃い」した。初日は恒例の「おどりの日」でもあり、主会場の三滝通りでは「おどりフェスタ2025」の審査の時間に森智広市長とザブングル加藤さんによるM1グランプリのネタ披露もあるなど、盛りだくさんの内容だった。3日は「郷土の文化財と伝統芸能の日」で、人気の大入道などが登場する。
獅子舞特別企画の「総揃い」は、今年度のまつりのポスターのメインビジュアルにもなった獅子舞に焦点を当てた。午後7時ごろから三滝通り会場で、市内の保存会などが技を継承している16の獅子舞が一組ずつ紹介された。
全部の獅子頭が台の上に置かれると、全国各地を巡っている伊勢大神楽講社のみなさんが「記念の舞」を披露した。ほぼ曲芸ともいえる動きもある独特な獅子の舞いで、観客はもちろん、市内の獅子舞の担い手たちも目を凝らしていた。
曲芸のような動きを含めての「記念の舞」
おどりフェスタでは子どもや大人のグループが振り付けなど踊りを競い、三滝通りには応援を含み大勢の観客が集まった。午後9時前、森市長と加藤さんの漫才コンビ「三重県四日市」がステージに上がり、約2分のM1用のネタを披露した。四日市市の自慢を盛り込んだネタで、森市長はやや暴走気味のボケ役を演じ、加藤さんが手を焼くという展開。今後、さらに内容を詰めていくが、会場からは「がんばれ」の声もかかっていた。
おどりフェスタでポーズを決める子どもたち
市民にM1をめざすネタを披露した「三重県四日市」
まつりの本格的なスタートに先立って、午後3時には四日市市の特産、かぶせ茶を全国に発信しようとつくったPRソングとプロモーション動画の発表会もあった。動画はYouTubeでも公開されており、作曲を担当した地元出身のミュージシャンFUMAさんは「この歌に乗せ、全国に四日市のかぶせ茶を広げます」とあいさつ。三重茶農業協同組合の豊田栄之組合長は「踊ってくれた元気な高校生に負けない良質な茶をつくります」と誓っていた。