相模原市、生理用品を無料配布 経済的に困窮する女性を支援
「生理用品は必需品なのに、経済的な理由で購入できない」という声を受け、相模原市では生理用品を無料で配布している。この取組はコロナ禍にあった2022年から実施されているもの。
厚生労働省は経済的な理由で生理用品を購入できない女性たちの状態を「生理の貧困」と定義していて、日本では新型コロナウイルスの感染拡大によって経済格差とともに顕在化した。相模原市は当初、コロナ禍対策の一環として生理用品の無料配布を始めたが、「生理の貧困」はいまだ続いているとして事業を継続している。
配布対象者は市内在住、在勤、在学の女性。生理用ナプキン1セット(ふつうの日用28個入・夜用11個入)などを無料で配布している。
受け取り方法は、配布窓口で口頭で申し出る方法、配布窓口に設置してある生理用品引き換えカードを提示する方法、またはスマートフォンなどで無料配布案内ページを提示する方法の3つがある。身分証明書の提示は不要。配布窓口は、緑子育て支援センター(緑区西橋本)、ソレイユさがみ(緑区橋本)、中央子育て支援センター(中央区富士見)、南子育て支援センター(南区相模大野)で、それぞれ受付時間が異なる。
市の担当者は「幅広い世代に利用してもらっている」と話し、「困っていたら気軽に相談してほしい」と女性相談につなげたい考えだ。詳しくは人権・男女共同参画課【電話】042・769・8205。