サラダ油が自然発火?東京消防庁がごみ処理時の注意喚起
料理に欠かせない材料のひとつ、サラダ油。使用後はキッチンペーパーなどでふき取ってごみ箱に捨てているという方も多いと思います。しかし、その何気ない行動が火災の原因になることがあるのをご存じでしょうか?
東京消防庁公式Xが注意を呼び掛けています。
投稿された実験動画では、油を含んだティッシュがごみ箱の中で発火するようすが映されています。
油をふき取ったティッシュをごみ箱に捨て、その上からさらに大量のティッシュを投入すると……数時間で煙が発生し、最終的に発火に至りました。いったいなぜこのようなことが起きてしまうのでしょうか。
動画の説明によると、その原因は「植物系の油に含まれている成分が空気(酸素)と反応し、熱を発生させる」からだそうです。加えて周囲が可燃ごみで覆われていると熱の逃げ場がなくなり、やがて出火するとのこと。
防止するためには、水で十分に濡らすなどしてから捨てることが有効だと説明されています。
また、同じ原理でアロマオイルを含んだタオルを洗濯し、乾燥機の中で出火するというケースもあるそうです。この場合は乾燥機にかけずに天日干しをすることが推奨されています。
いずれもありがちなシチュエーションなだけに、取り扱いには十分注意する必要がありそうです。
春は年間で火災が多くなる時期の一つ。暖かくになるにつれ火災リスクが高まるので、これを機に今一度身の回りの環境や習慣を見直してみてはいかがでしょうか。
<参考・引用>
東京消防庁(@Tokyo_Fire_D)
(山口弘剛)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025030202.html