全日本アンサンブル 相模原勢2団体が金賞 田名中と市民吹奏楽団
田名中学校(サックス四重奏)=写真上=と相模原市民吹奏楽団(木管八重奏)=同下=が3月に福井県内で開かれた全日本アンサンブルコンテストでそれぞれ金賞を受賞した。市内の中学校が全日本アンコンで金賞を得たのは初となる。
田名中の4人が演奏したのはサックス四重奏曲「バック・バーナー」(F.ティケリ)。顧問の榊原聖人教諭が「この曲を演奏しきれれば、間違いなく高い評価を得られるはず」と選曲した難曲だ。1月の東関東アンコンでは7人の審査員が「技術」「表現」で高評価を与え、「見事なアンサンブルだった」「完全に曲を自分たちのものにしている」など講評には賛辞の言葉が並んだ。点数は満点に1点及ばなかったものの99点。
ほぼ満点の結果だったが、「小さなミスが数カ所あった」というメンバーは全日本アンコンに向けて「一音一音にこだわり精度を高めてきた」。そのうえで「とても嬉しい」「完璧な演奏でなかったのが悔しい」と複雑な心境を話す。
4人は3月22日の同校吹奏楽部定期演奏会で凱旋演奏。観衆から喝采を受けた。
悲願の成就
職場・一般の部で金賞に選ばれた相模原市民吹奏楽団は、疾走感のあるエネルギッシュな曲調が激しく揺れ動く感情を感じさせる「トゥマルチュアス・エモーションズ」を披露した。「演奏時のイメージの共有」にこだわり、統一感のある演奏をめざした。
同楽団からは昨年の全日本アンコンにも金管六重奏が出場。「銀賞」を獲得していた。木管八重奏のリーダー・近江峻希さんは「常に念頭に金賞を取ることを意識して練習を行なっており、夢が現実になってすごく嬉しかった。これまで応援してくださった方に結果で恩返しできたのではないかと思います」と話した。