釣魚で作る「洋食」レシピ:イトヨリダイのドリア とろけるチーズと相性抜群
先日釣ったイトヨリダイに、チーズをたっぷり加えた「ドリア」を作った。クセのないこの魚とクリームソース&チーズとの相性は抜群。きっと至福のひとときが訪れるはずだ!
イトヨリダイの代表的な料理
イトヨリダイは市場では高級魚として扱われることが多く、白身で旨味が強く、またクセのない身のため様々な料理に向いている。
和食の代表的な料理法としては、刺身・塩焼き・煮付け・天ぷら・唐揚げ、その他椀種などが挙げられる。一方洋食では、カルパッチョやソテー、アクアパッツァ・フライ・ピカタ・グラタン・ドリアなど枚挙にいとまがない。
そんなどんな料理にも合うイトヨリダイを使用して、今回は「ドリア」のレシピを紹介したい。特別な食材は使用しなくても、手軽で本格的な洋風料理が作れるこのレシピは病みつきになること間違いなし!最後にアレンジ料理もご紹介!
イトヨリダイの下処理法
ここでは、釣り場と自宅でのそれぞれのイトヨリダイの下処理方法を解説する。
釣り場での下処理
鮮度を保つために活き締め・血抜きをした後、海水と氷の入ったクーラーボックスに入れて持ち帰るのがおすすめだ。
活き締め・血抜きをしない場合でも、特に夏場は最低限氷締めをして持ち帰るようにしたい。また近年ではワイヤー状の専用器具を使った神経締めも脚光を浴びている。
自宅での下処理
自宅に帰ったら他の魚同様、なるべく早めにウロコとエラ、内臓を取り除きたい。
内臓などを取り除いた後は水気をふき取りラップに包んで冷蔵庫に保存。長期保存は冷凍庫へ。
二枚おろしまたは三枚おろしにした後、真空パックに入れて冷蔵または冷凍にするのもおすすめだ。
イトヨリダイのドリアのレシピ
ここからはイトヨリダイの「ドリア」のレシピを紹介しよう。知らない人はいないと思うが、ドリアとは「ライスグラタン」とも呼ばれ、ごはんの上にグラタンが掛かったようなもので、一度食べれば病みつきだ!
材料
・イトヨリダイ1匹(30cm程度)
・玉ねぎ:4分の1個(50g)
・マッシュルーム:4個(40g)
・ホウレン草:50g
・バター:40g(ホワイトソースとごはん用に各20g使用)
・薄力粉:15g
・牛乳:1.5カップ(300ml)
・塩:小さじ2分の1
・ごはん:250g
・塩・こしょう:少々
・ピザ用チーズ:30~100g
下ごしらえ
三枚おろしにした身をそれぞれ横(背から腹に向けて)2つに切り、軽く塩・こしょう、薄力粉をまぶす。
玉ねぎとマッシュルームはスライス、ホウレン草はざく切りにしておく。
調理工程 ~魚編~
フライパンにバター(分量外)をのせて火をつけたら、イトヨリダイを入れ、両面に焼き色をつけながらしっかりと焼く。中まで火が通ったら一旦別の器などに取り出しておく。
調理工程 ~ホワイトソース編~
フライパンにバター20gを入れて火にかける。玉ねぎを透き通るまで炒めたら、マッシュルーム、ホウレン草を加えて軽く炒める。
一旦火を止めたら、薄力粉を振り入れ具材にまぶす。具材の粗熱が取れたら、牛乳半カップ(100ml)を加えて、薄力粉が牛乳に溶けるようによく混ぜる。
牛乳1カップ(200ml)と塩小さじ2分の1を加えて、再びフライパンに火をかける。よく混ぜながら、とろみが付いたら火を止める。
調理工程 ~ごはん編~
フライパンにバター20gを入れたら火をつける。ごはんを加えたら、塩・こしょうを振りかけ炒める。
調理工程 ~ドッキング編~
グラタン皿を2つ用意して、そこに分量外のバターを薄く塗り、調理したごはんを半量ずつ入れる。
ごはんの上に焼いたイトヨリダイの切り身を2切れずつ乗せる。その上にホワイトソースをかける。
さらにその上にチーズを乗せてオーブントースターで焼く。目安として5分ほどで出来上がり。
ワンポイントアドバイス
ポイントやアレンジレシピなども紹介しよう。
このレシピはイトヨリダイの他にも魚介類や鶏肉との相性抜群だ。またごはんをマカロニに変えればマカロニグラタンにもなる。同様に、食パンやバゲットに乗せて食べるのも美味い!
自家製ホワイトソースはドリアやグラタン以外にも、ソテーした肉や魚、茹で野菜などのソースとしても利用できるので、きっと役立つはずだ。
今回ホワイトソースを手作りしたが、缶詰など市販のホワイトソースを利用すれば、より手軽に作れるのでお試しを。
チーズの分量はあくまでも目安として記載したが、お好きな量で構わない。ちなみに出来上がりの写真は、分量記載のMAX100グラム(2人分)を使用。
仕上げにタバスコをかけるのもおすすめだ。
<藤倉聡/TSURINEWSライター>