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幸せな『猫吸い』のために守るべき6つのルール 無理強いは厳禁!

ねこちゃんホンポ

無理強いは厳禁!猫の気持ちを尊重するルール3選

1.嫌がるスポットは吸わない

猫が嫌がるスポットを吸うことは、避けてほしいものです。個体差はありますが、足先、尻尾、お尻周りなどに触れられるのを、猫はあまり得意としていません。

急所にあたる「お腹」も同様で、もし自分からお腹をごろんと差し出してきたとしても、吸ってOKという意味とはかぎりません。

一般的に撫でると喜ぶといわれている、額や背中を猫吸いすることから試してみましょう。

2.長時間吸わない

少しの時間であれば許容してくれたとしても、長時間の猫吸いは、猫にストレスを与える可能性があります。

最初のうちは数秒から試し、猫が慣れてきた場合も、どんなに長くとも1分が限界かもしれません。猫との関係性などによっても可能な時間は異なります。

節度を持たずに吸い続けていると、猫がイライラのサインを見せることもあるでしょう。尻尾がバタバタし始めたり、イカ耳になったりした場合には、速やかに終了してください。

3.体重をかけないように吸う

猫吸いに夢中になるあまり、猫に自分の体重をかけすぎないよう配慮しましょう。

人の頭は、平均で5〜6kgほどあると言われており、それだけで猫の身体を圧迫してしまう恐れがあります。少し頭を浮かせ、鼻元だけ猫の被毛に触れる程度がちょうどよいのかもしれません。

猫がゴロゴロと喉を鳴らし、リラックスしているタイミングを見計らって、そっと後ろから抱きしめ、ふんわりと匂いをかぐのもひとつでしょう。

お互いの健康・衛生面に配慮するルール3選

4.猫アレルギーの人は吸わない

猫アレルギーを持っている人が、仮に猫吸いをした場合、アレルギーの悪化につながる恐れがあります。ダイレクトに顔をうずめることで、猫のアレルゲンを自ら吸収してしまうためです。

以前は軽度だった症状が、喘息や呼吸困難など、重症化を引き起こすことも考えられるでしょう。

飼い主さんはもちろん、同居している他の家族や来客にも、注意を促すことが大切です。

5.ノミやダニがいる可能性があるときは吸わない

お迎え直後や、完全室内飼いをしていない猫に対しては、猫吸いの前に、ノミやダニがいないかを確認するようにしてください。

例えばノミは「バルトネラ菌」を保有していることがあり、猫に寄生すると、口まわりや爪に菌が付着する可能性があります。

その状態で猫吸いをした際、猫がイライラして人を噛んだり引っかいたりすると「猫ひっかき病」を発症する恐れがあります。発熱や頭痛などを引き起こすこともあるため、十分お気をつけください。

6.変な匂いがしないかも確認する

猫からお日様のようなよい匂いがすることが、猫吸いをする魅力のひとつです。獣の匂いとはかけ離れている猫ですが、もし通常とは違う匂いを感じた場合は、見過ごさないようにしましょう。

毛づくろいが足りていない可能性もありますが、酸っぱい匂いやおしっこのような匂いを感じたとしたら、何か健康に問題が起きている可能性もあります。

ただのスキンシップで終わらせず、猫吸いをきっかけにした健康チェックも意識してみてください。

まとめ

猫特有のよい匂いを嗅ぐ行為「猫吸い」は、猫飼いさんなら誰もが夢中になる行為です。

しかし、猫の気持ちを考えずに無理強いしたり、健康や衛生面を考えずにやってしまうと、思わぬトラブルに発展する恐れがあるため、十分注意しましょう。

猫が許容してくれるスポットを狙い、短時間のうちに堪能するのがコツです。

ただし、猫アレルギーを持っている場合は、アレルギーの重症化につながる可能性もあるため、控えた方がよいでしょう。

猫の健康状態もチェックしながら、お互いを幸せで満たす、癒しのひとときをお過ごしください。


(獣医師監修:葛野莉奈)

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