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開幕一軍目指して 巨人ドラフト5位 宮原さん

タウンニュース

母校の東富水小学校グラウンドで取材に応じる宮原さん

2024年プロ野球ドラフト会議で、読売ジャイアンツから5位指名を受けた小田原市出身の宮原駿介さん(22・東海大学静岡キャンパス)。最速153キロの力強いストレートと切れのあるスライダーやカットボールが武器の左腕は、「1年間、1軍で投げ続けます」とプロの舞台での活躍を誓った。

高校までは無名だった。4年間努力を重ね、所属する静岡県学生リーグの投手として初めて、支配下枠での指名を受けた。しかし、名前が呼ばれたのは5番目。「もっと上の順位で呼ばれたい気持ちがあった」と悔しさを口にする一方で、「厳しい世界。また頑張ろうという気持ちなった」と決意を新たにした。

昨年11月には、本拠地東京ドームで行われたファンフェスタで、背番号「57」のユニフォームに袖を通しファンへあいさつ。「優勝に貢献できるように頑張ります」と力強く語った。現在は、1月から始まる新人合同自主トレに向けてトレーニングを積んでいる。

悔しさ糧にプロの道決意努力重ね夢を掴む

兄の影響で小学1年からソフトボールを始め、中学校から本格的に野球を始めた宮原さん。静岡学園高校では、1年生からエースナンバーを背負い、チームの中心として活躍した。プロへの意識が芽生えたのは高校3年。夏の選手権大会がコロナ禍で中止となり代替大会が開催されるもチームは初戦敗退。宮原さんも投手としての登板機会はなく、最後の打者として初球をレフトへのフライで試合が終わった。「最後に投げられなかったことが不完全燃焼で、あの瞬間にスイッチが切り替わった」とプロを目指すことを決意し、東海大学静岡キャンパスへ進学した。

大学では、1年の秋からリリーフとしてリーグ戦に登板するも、課題である制球難に苦しんだ。「入部して球速は上がったがストライクが入らなくて、試合を壊すこともあった」と振り返る。

転機となったのは、都内の外部トレーナーとの出会いだった。体の使い方や鍛え方を学び、投球フォームも見直したことで制球が安定し始め、球速もさらに上がった。

3年春からは先発投手としての登板が増え、磨きのかかったストレートと変化球で三振を量産した。4年夏には大学日本代表候補合宿にも参加。代表入りはならなかったがトップレベルの選手の中で貴重な経験をした。

与えられたポジション全力で

色紙には1年目の目標を「開幕一軍」としたためた。先発にリリーフと、与えられたポジションで全力を出す覚悟だ。「先発なら規定投球到達、中継ぎであれば50イニングを投げたい」と意気込んだ。伝統のユニフォームをまとった宮原さんの挑戦が始まる。

「開幕一軍」と色紙にしたためた宮原さん

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