退職金は前倒しで受け取れる!?前払退職金制度と前借退職金制度の違いとは!?【定年後も安心がずっと続くお金のつくり方】
前借退職金扱いで非課税にする
退職金は前倒しで受け取れる
退職金は会社に在籍中に前倒しで受け取ることができます。その方法のひとつとして「前払退職金制度」があります。前払い退職金制度は退職時に受け取る退職金を月々の給与や期末ごとの賞与に上乗せして受け取れるというものですが、あくまで給与や賞与で受け取るというものなので、社会保険や課税対象となってしまいます。そこで利用したいのが「前借退職金制度」です。
前払退職金制度
前払退職金制度は退職金を給与や賞与に上乗せして受け取れる制度ですが、あくまで給与や賞与として受け取るため、社会保険や課税対象となってしまい、あまりおすすめできる受け取り方法ではありません。
退職金を前借りして受け取る
前払退職金制度が退職金を給与や賞与に上乗せして受け取れるというものに対して、「前借退職金制度」は会社と受取人が金銭賃借契約を結んで、将来退職金の受け取る金額の一部を前借として支給して、退職時の退職金で前借した金額を相殺するものです。
この場合、会社から借入した退職金の一部は「借入金」となって課税対象から外れるので、結果として、退職金の手取り額を増やすことになります。
前借退職金制度
前借退職金制度は会社と金銭賃借契約を結んで退職金の一部を前借として支給し、退職時に相殺するものです。借入した退職金が「借入金」として課税対象から外れるので、実質手取り額が増えることになります。
【出典】『定年後も安心がずっと続くお金のつくり方』著:皿海信之 監修/三浦絵美 監修