なぜみんなで半導体を応援しているの? 東広島市立吉川小などで「半導体」を学ぶオンライン授業
広島大学と市教育委員会が共同して実施している「広域交流型オンライン学習」を11月5日、小学校5年生を対象に行いました。市内6校のほか、北海道や熊本県など〝半導体のまち〟にある8校を合わせた、14校の約650人がオンラインで参加。ものづくりが私たちの暮らしを支えていることを学び、考えたり話し合ったりする力を伸ばすのがねらいです。
テーマは、「半導体をつくる工業 なぜわたしたちの市・国は「半導体」推しなのか?」。市立吉川小学校(東広島市八本松町)をホスト校に広島大学の草原和博(くさはら・かずひろ)教授の進行で、授業を行いました。
吉川小では8人が参加しました。子どもたちは、マイクロンメモリジャパン広島工場(同市吉川工業団地)や地域の人とオンラインでつながり、工場の人に半導体について質問し、考えを深めました。
続いて、「大人が半導体を応援するのはなぜ?」というテーマで話し合いました。子どもたちからは「便利だから」「人が集まるから」「仕事が増えるから」などの声が出ました。他の学校の子どもたちの意見もしっかり聞いていました。
この後、市の職員から「工場ができると人が集まり、市に税金が入って学校や道、橋などが良くなること」「働く人が増えると車が多くなって、交通渋滞の対策が必要になること」などを教えてもらい、学びました。
吉川小5年生の東りの(ひがし・りの)さんたち3人は、「電気製品や車に半導体が使われていることを知りました」「半導体は未来の社会に大切なものだと分かりました」「将来、半導体をつくる会社で働きたいです」と笑顔で話していました。(山北)
プレスネット編集部