【買収レシピ】西友とトライアルの最安米をブレンドしたらシナジーは起こるのか? トップに意見を聞いてみた結果
かつては日本のスーパーをリードする存在だった西友。今も大手スーパーであることは変わらないのだが、そんな西友に少し前から持ち上がった買収劇の決着を見ると、時代の節目がそこはかとなく感じられた。
その座を射止めたのは福岡発のディスカウントスーパー・トライアル。ドン・キホーテ、イオンなど全国区の大手が名乗りを上げていたのでネットでも「意外」という声が少なくなかった印象である。
はたして、西友はトライアルとブレンドされることでどんなシナジーが起こるのか? よく分からないので、西友とトライアルの最安米をブレンドしてトップに食べさせてみることにした。
・トライアル
都内にはなく、都民からすると謎多きスーパーであるトライアル。2025年3月現在、そんなトライアルで売られていた最安米は『北海道のお米』であることは以前の記事でお伝えした通りだ。
北海道産の米のブレンド米であるこの米。価格は4kg税込2999円で、5kg換算にすると約3749円である。今は米5kgが4000円以上するのが普通になっているので確かに安め。食感は粘り気の強さに日本米を感じる。
・西友
一方、西友の最安米は『台湾産米むすびの郷』。輸入米だが、国産米と同じ短粒種のジャポニカ米で、その味はふっくらしていて粒立ちの良さが感じられる。
西友が凄く良いと思ったのは、他のスーパーは輸入米ですら値上がりしまくってるのに、この1カ月『台湾産米むすびの郷』の価格を上げていないところ。結果、税込3229円でかなりコスパが良い味になっている。こういうところは変わらないでいて欲しいものだが、はたして?
・合体
さっそく、ブレンドしてみた。比率は半々で混ぜたが、炊きあがりの見た目的には全くブレンド米であることは分からない。でも、しゃもじで混ぜてみると、『北海道のお米』を単品で炊き上げた時ほどしゃもじにひっついてこなかった。
よそう時のちょっとした質感の違いは、食べてみると結構顕著に食感に反映されている。食べた印象が『北海道のお米』ほどモチモチしていないのだ。『台湾産米むすびの郷』の影響なのかもしれない。粒立ちが良くなっている。
・トップに食べさせてみた
だが、それでいて甘みはちゃんと出ているのが良い。ブレンドってこんなに全体の印象が変わるものなのか。このブレンドはイケる! イケるぞ!! そこでトップの元に持って行ってみることにした。そう……
ロケットニュース24編集部の編集長GO羽鳥である。GO羽鳥は白飯好き。ゆえに、私では気づかなかった点にも気づくかもしれない。与えられるままにご飯を食べるGO羽鳥。感想は以下の通りだった。
GO羽鳥「美味しいね。普通にウマイ。ただ、香りにちょっとビュッフェの米オーラを感じるな。ホカホカじゃないからかな? 俺は全然嫌いじゃないけど」
・結論
というわけで、どうやら答えが出た模様。間違いなく両社の良いところは出ている。しかし、白飯好きがブランド米と比べると、気になる点もあるという感じのようだ。
西友とトライアルのブレンドについてハッとさせられたトップの発言。会社の方の買収の結果は全く分からないけれど、とりあえず米はウマかった。現場からは以上です。
参考リンク:ダイヤモンド・チェーンストアオンライン
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.