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【全日本大学駅伝】駒澤大学・藤田敦史監督 エース篠原の配置には「かなり悩んだ」 ~前日監督会見

文化放送

――今大会のテーマ、目標を教えてください。
「第56回全日本大学駅伝を迎えるにあたり、我々は4連覇を積み重ねてきました。今いる選手、スタッフだけでなく、過去に4連覇、それから3連覇、2連覇と、(チームと)相性のいい駅伝。過去の選手たちが積み重ねてきた連覇の歴史を私たちは大事にしていますので、今回も5連覇がかかる中で、他大学さん、強いチームありますが、5連覇を達成したいと思ってここに参りましたので、強い気持ちを持って、チーム一丸となって5連覇を目指していきたいと思います」

――史上初の5連覇に向けて今のチームの調子はいかがですか。
「出雲駅伝が終わってから短い期間でしたが、チームとしてはいい状態をキープしています。明日は自信を持って8区間、選手をエントリーして、その選手たちを信頼してしっかりトップでフィニッシュできるように頑張りたいと思います」

――各校のオーダーを見て、レースの展望、今年の戦い方、鍵になるポイントを教えてください。
「明日朝に最終的なオーダーが発表されますが、この大学駅伝は区割りが変更になってから、前半の主要区間2、3区あたりと後半の主要区間7、8区にどれだけの人材を配置してどれだけの走りができるでチームの順位が決まるレースになりました。今回も各大学前半区間に主要となる選手、それから後半区間に主要となる選手を配置してくるとは思いますが、私たちも前半と後半にしっかりした選手を配置できる状態にはあります。昨年までは佐藤圭汰(3年)という切り札を2区に持ってきて流れをつかんで独走するというようなレースをしましたが今回佐藤圭汰はエントリー外ですので、特に前半区間どれだけの位置でどれだけ流れに乗れるかが1つのポイントになると思います。選手はいい状態で来ていますので、自信を持って前半区間しっかり流れに乗って、後半区間はかなりの自信を持ってますのでそこでしっかり勝負をかけて5連覇を目指したいと思います」

――エース級と評される篠原(倖太朗、4年)選手は現在補員に入っております。篠原選手の様子などいかがでしょうか。
「出雲駅伝は最後篠原で負けるような形にはなりましたが、出雲の時もコメントしたように篠原に襷を渡す段階でリードを奪えなかった時点でまだまだ勝てるチームではなかったと。今回は篠原だけに頼るのではなく、それ以外の選手たち一人ひとりが自分の役割を果たそうという話をして、そこに篠原の状態が上向いてくればまた 5連覇は近づいてくるかなと思います。篠原自身が出雲の時にチームを勝たせることができずに悔し涙を流して、その悔し涙を見た谷中(晴、1年)がその後の記録会でトップを獲ってきた。それが駒澤の強さではないかと強く感じましたので、その強さをこの全日本大学駅伝でまた皆さんにお見せするために参りました。篠原だけではなくて全員で5連覇を勝ち取りたいと思っております」

――当日変更はありますでしょうか。
「篠原と桑田(駿介、1年)を補員に回しておりますので少なくともこの2名は変えるつもりです」

――國學院大學の平林(清澄、4年)選手がアンカーに配置された場合、何分貯金が必要だとお考えですか?
「私どもは山川拓馬(3年)がエントリーしてますが、平林くんが来ても勝つ自信は十分あります。ですから、同着でくれば勝てるんではないかなというふうには踏んでいます」

――篠原選手は出雲駅伝の結果も踏まえて長い距離を走れるような練習をできているのでしょうか? また、彼を長い区間以外で使うことも視野に入れているのでしょうか?
「前半区間なら10キロ前半、後半区間なら17キロと、 (試合に向けての)作り方が変わってくる。出雲の後も順調に練習がしっかり積めて、状態も出雲の時よりも格段に良くなっておりますので、 大八木総監督とも話を重ねて篠原の配置に関してはかなり悩みました。最終的にはもう決めているんですけど、明日の発表を楽しみに待っていただければと思います。ただ、彼はキャプテンを務めていますし、出雲の敗戦を重く受け止めていて、やはり田澤(廉)しかり、鈴木芽吹(いずれも現在トヨタ自動車)しかり、チームを勝たせてきたのが駒澤のエースだと思いますので、彼はそこを今目指して、駅伝だけではなくて世界を目指しながらそこ(優勝)も目指してやっています。チームメイトがそれを理解をして、篠原キャプテンに負担をかけないように、一生懸命頑張っていますので、 明日の発表を楽しみに待っていただければと思います。私は(篠原に)全幅の信頼を寄せておりますので、どちらに入ってもチームを押し上げる走りをしてくれるのではないかなと思うので楽しみにしてください」

――國學院大學・平林選手に関しては
「私も高校時代勧誘行ったんですよ。前田監督のところに行ってしまったので非常に残念ではあったんですが、本当に強い選手だと思います。ただ、私どもの選手も、篠原にも、山川にも、全幅の信頼を寄せているので、指揮官としてあまり負けるという意識は持ちたくないという思いがあります。平林くんは強いです。強いですが、そこに彼らはチャレンジをすると思いますのでそれを楽しみに見ていただければと思います」

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