『忍たま乱太郎』忍者一家・山田家の情報まとめ|山田伝蔵&息子・山田利吉のプロフィールや家族の関係性などを解説! 山田先生の謎多き奥さんはどんな人?
尼子騒兵衛先生の漫画 『落第忍者乱太郎』を原作としたTVアニメ『忍たま乱太郎』が1993年より放送中。戦乱の時代を舞台に、忍術学園で勉強中の乱太郎、きり丸、しんべヱをはじめとした忍たまたちの賑やかな日常を描く作品です。
魅力的なキャラクターが多く登場するなかで山田先生や息子の山田利吉も高い人気を誇り、2024年12月20日より劇場公開中の『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』でも注目を集めています。
本稿では、そんな山田家の情報をまとめてご紹介! 山田先生と謎に包まれた奥さん、そして息子の山田利吉について解説していきます。山田家が登場するTVアニメおすすめ回もピックアップしていますので、ぜひこちらも参考にしてみてください。
※本稿には、『落第忍者乱太郎』とTVアニメ『忍たま乱太郎』の一部ネタバレが含まれます。
【写真】『忍たま乱太郎』山田家の情報まとめ|山田伝蔵と奥さん、山田利吉の解説
山田伝蔵(やまだでんぞう)
〈プロフィール〉
年齢:46歳
血液型:A型
星座:蟹座
身長:約166㎝
担当学級:一年は組 実技担当
出身:氷ノ山
初登場巻:第1巻
CV:大塚明夫さん
一年は組の実技担当教師
乱太郎たち一年は組の実技担当教師の山田先生。忍たまたちへの愛がいっぱいで、厳しくもあり優しくもあり、みんなの父親みたいな先生です。覚えの悪いは組の生徒と根気よく向き合い、土井先生と同じく日々熱心に指導。長年教師をしており、全国各地で教え子たちが活躍中です。
一流忍者で火縄銃の名手
忍術学園の先生はいずれも超一流の忍者で、特に実技の先生は戦忍出身が多いのだとか。山田先生も元戦忍の実力者。忍術学園のベテランの教師であると同時に一流忍者としても知られ、火縄銃の名手であり印地打ちの達人でもあります。
女装時は「伝子」を名乗る
変装の名人でもある山田先生は女装に自信あり。女装時は「伝子」を名乗り、皆から「伝子さん」と呼ばれています。(女装時に「山田先生」と呼ぶと「伝子さん」と呼ぶよう本人に怒られます。)
しかし、その女装姿への周りの反応はなんとも言えないもので、息子の利吉でさえ“女装した父と一緒にいたくない”と敬遠。アニメ第32シリーズ第61話「イライラするの段」(原作者の尼子先生プロット回)では、幼い頃初めて父の女装姿を見たときに腰を抜かしたことが明かされています。
とはいえ、女性になりきる山田先生はさすがとも言える洗練された佇まい。時に“お嬢さん”と呼びかけられることも。そんな伝子さんは、サラサラストレートヘアーランキング第4位を受賞しています。
忍者一家の山田家
矢羽音で会話
山田先生は既婚者。妻は元くの一、息子の利吉はフリーの売れっ子プロ忍者です。忍者一家なので夫婦喧嘩や親子喧嘩など他人に聞かれたくないときは「矢羽音」で会話をすることも。「矢羽音」とは音による暗号で、忍者同士が連絡を取り合うときに使うもの。周りの人は音に気づかないですし、気づかれても意味が分からないのです。
例えばアニメ第16シリーズ第8話「伝子と利子の段」では、伝子さんと利子さん(利吉の女装時の呼び名)が矢羽音で情報交換と思いきや親子喧嘩している場面も。逆にアニメ第21シリーズ第37話「雷蔵の直感力の段」で描かれている通り、喧嘩に見せかけて矢羽音で秘密の会話をしているなんてこともあります。
自宅は秘境と呼ばれるほど山奥に
山田先生の家は秘境と呼ばれるほど山奥にあり、万が一敵に襲われたとき、敵が直進できないように家へと向かう道が直角になっています。(番犬ならぬ獰猛な猫が玄関の番をしています。)
忍術学園に単身赴任して10年。は組の補習や追試のためか山田先生はなかなか家に帰れていないので奥さんは機嫌が悪い様子ですが、夫婦仲は良好なのだそうです。
また、父を家に帰らせるため利吉は度々忍術学園へやって来るのですが、親子で衝突することもしばしば。山田先生は洗濯物を利吉に渡して奥さんに洗ってもらっており、利吉からたまには帰るよう幾度となく注意されています。
意地っ張りなところもある似た者親子で喧嘩も多いですが、山田先生は利吉への愛情を見せており、忍務などで遭遇すると嬉しそうな表情をのぞかせることも。利吉もまた父を尊敬しているようで、忍者としてお互いに認め合う良き関係とも言えます。
土井先生を迎え入れた山田家
共に一年は組を受け持つ山田先生と土井先生は、同僚としてだけではなく深い絆があります。
もともと地方豪族出身の土井先生は、幼い頃に敵の襲撃で家が滅んで天涯孤独に。忍者として身を立てるなか、所属していた忍者隊から抜け忍として追われていたところをピクニック中の山田家によって保護されました。
後に山田先生が土井先生を忍術学園の教職へ迎え入れた頃。アニメ第32シリーズ第61話「若い人の段」(尼子先生プロット回)によると、土井先生は本名を名乗ることができず「若い人」と呼ばれており、その頃に山田先生は土井先生に“半人前だから”と言って「半助」と名付けました。山田先生が土井先生のことを時折「半助」と呼ぶのも、愛情の証ですね。
山田利吉(やまだりきち)
〈プロフィール〉
年齢:18歳
血液型:AB型
星座:双子座
身長:約171㎝
初登場巻:第4巻
CV:岡野浩介さん
フリーの売れっ子忍者
山田先生のひとり息子の利吉。火縄銃の名手であり、フリーの売れっ子忍者として大活躍中です。変装の達人でもあり、敵に変装して忍たまたちのピンチを助けてくれることも。また、女装時は「利子」を名乗ります。
「イライラするの段」によると、利吉は忍術学園の卒業生ではなく、忍術を最初に習ったのは元くの一である母からなのだとか。その後は、つてを頼って外に師を求め、一時期山田家で匿われていた土井先生にも教えを受けたといいます。
忍術学園で教わらなかった理由として“他の生徒と一緒に父に習ったのでは 父を超えられないだろ?”と乱太郎たちに答えており、“息子が父親を超えようと思うのは当たり前だろ”とも話しています。
土井先生を兄のように慕う
かつて山田家は怪我を負った土井先生を保護して家族の一員として匿っていましたが、ピクニックが台無しになった経緯があって、当時幼かった利吉にとって土井先生に対する印象はあまり良いものではありませんでした。
しかし、父の指示を受けて利吉は土井先生の怪我の手当をし、その後一緒にキャッチ手裏剣をしたり小川へカニをとりに行ったりするなかで土井先生に心を開いて懐くように。利吉は今でも土井先生を年の離れた兄のように慕っており、普段は「土井先生」呼びですが、稀に「お兄ちゃん」と口にすることもあります。(アニメ第30シリーズ第35話「思い出した手当ての段」(尼子先生プロット回))より)
事務員の小松田さんにイライラ⁉
腕のいいプロ忍者である利吉は忍たまたちの憧れの存在。けれど振り回される性質でもあり、とりわけ忍術学園事務員の小松田秀作には感情的になる場面も。忍者を志している小松田さんはプロ忍者の利吉に憧れを抱いていますが、利吉はというと彼の言動に心乱されている様子。遭遇する度にイライラしてしまうようです。
「イライラするの段」、第17シリーズ第5話「利吉の仕事を見学の段」、第30シリーズ第56話「利吉の休日の段」などで、そんな利吉と小松田さんの関係性を見ることができます。
劇場版での利吉の活躍
◆『映画 忍たま乱太郎』(1996年)
本作では女装してドクタケの出城に潜入する山田先生(伝子さん)と土井先生(半子さん)、そして利吉も活躍。ドクタケ忍者に盗まれた巻物を取り戻す忍務のためにドクタケ忍者に扮した利吉のイケメンっぷり、半子さんとの共闘や仲睦まじいやりとりも見られます。
◆『劇場版アニメ 忍たま乱太郎 忍術学園 全員出動!の段』(2011年)
一年生から六年生の宿題がごっそり入れ替わってしまい、夏休みが終わった忍術学園は大騒ぎに。六年生用の難易度の高すぎる宿題があたって姿を見せない喜三太は、どうやらオーマガトキ城に捕まってしまったらしい。利吉はこちらの作品でも登場しており、六年生の立花仙蔵と組んで忍務にあたる場面など華麗な動きにも注目です。
◆『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』(2024年)
利吉はとある調査の依頼を受け、忍術学園卒業生の桜木清右衛門と若王寺勘兵衛の三人で忍務にあたっており、ドクタケ城を調査中の父・伝蔵と遭遇。天鬼に関する驚きの事実を聞いた利吉らはタソガレドキ城の雑渡昆奈門と対峙。また、本作では山田先生の一流の忍者としての高い実力も光ります。
山田先生の奥さん(利吉の母)
初登場巻:第17巻
CV:小林優子さん
元くの一で素顔は謎
山田先生の奥さんは元くの一。手裏剣の名手で、夫の伝蔵と同じく火縄銃の名手です。非常に美人らしいのですが、読者や視聴者には顔を見せず、その素顔は謎に包まれています。
仕事に熱心で家に帰ってこない夫と息子に怒っており、夫婦喧嘩に手裏剣や火縄銃を使うことも。夫が本当に忙しいのか確かめるため忍術学園にやって来たことがあり、乱太郎たちの補習授業の様子を見て忙しいのは嘘ではなかったと納得する場面もあります。(アニメ第22シリーズ第29話「山田家のだんらんの段」より)
土井先生の教師としての素質を見抜く
土井先生が山田家に居候していた頃、幼い利吉が土井先生を慕うようになる様子を見守っていた山田先生の奥さんは、土井先生が教職に向いていると見抜きました。その後土井先生は、導かれるように教師の道へと進むことになります。(「思い出した手当ての段」より)
<次ページ:山田家が登場するTVアニメおすすめ回>
山田家が登場するTVアニメおすすめ回
TVアニメ『忍たま乱太郎』では山田家に関するエピソードがたくさんありますので、現在配信されているシリーズから、山田家をめぐるおすすめエピソードを少しご紹介します。
第16シリーズ第52話「仕事の途中で…の段」
利吉が仕事の合間に食堂のおばちゃんの料理を食べに忍術学園へ。おばちゃんの料理に満足気な利吉ですが、せっかく来たのに乱太郎たちに伝言を頼むばかりで山田先生に会おうとしません。
意地っ張りだったり豆腐料理が好きだったり、似た者親子の利吉と山田先生にほっこりできるお話です。
第17シリーズ第58話「山田先生の不安の段」
なかなか家に帰らない山田先生を迎えに、利吉が忍術学園にやって来ます。それを察知した山田先生はすぐさま逃げ出すのですが、いつもなら追いかけてくる利吉が追ってこなくて「おかしい」と心配に。利吉による山田先生を家に帰らせる見事な作戦や、奥さんへの愛ゆえの山田先生の嫉妬や焦りにも注目です。
第30シリーズ第29話「家に帰ろうの段」
忍術学園が明日から休みということで山田先生は久しぶりに家に帰ることになり、乱太郎、きり丸、しんべヱに驚かれてしまいます。夫婦仲は良いと自ら言い張る山田先生ですが、家路につくなか心配になってきて──。そんななかドクタケ忍術教室の魔界之先生に会った山田先生は、お土産を持って帰ることに。果たして奥さんの反応はいかに⁉︎
第30シリーズ第35話「思い出した手当ての段」
原作者の尼子先生がプロット(原案)を制作したエピソード。土井先生は利吉や山田先生と出会った時のことを思い出し、利吉の回想形式で彼らの出会いや共に過ごした日々が明かされます。
かつて土井先生は所属している忍者隊を抜けようとして追われていたところを山田先生一家に救われ、しばらくのあいだ山田家に居候していました。利吉が土井先生に心を開いていき、兄のように慕うようになった過程も描かれています。
第30シリーズ第66話「利吉の教材攻撃の段」
忍術学園にやって来た利吉は、五年生の久々知兵助がタソガレドキ忍者の諸泉尊奈門に豆腐の作り方を教えているのを目撃し、尊奈門が土井先生のことを狙っているのではないかと考えます。そんななか土井先生の教材攻撃に興味を示す利吉が、その技を見せてほしいと土井先生にお願いするなど楽しそうな二人のやりとりも。
こちらのお話は「忍たま30ベストコンビ投票」の結果をもとに制作された5つのお話のうちのひとつです。
第30シリーズ第68話「利吉とキャッチボールの段」
こちらも「忍たま30ベストコンビ投票」の結果をもとに制作された5つのお話のうちのひとつ。
息子の利吉が子供だった頃のことを懐かしく思い返していた山田先生。ちょうどそのとき、利吉が忍術学園にやってきます。嬉しくなった山田先生はキャッチボールをしようと誘うのですが、利吉は恥ずかしがって困っている様子。山田先生と利吉それぞれの表情や思い、親子の絆にグッとくるエピソードです。
第32シリーズ第61話「イライラするの段」
ヘッポコ事務員の小松田さんは、いつも失敗してばかり。今日も利吉をイライラさせてしまいます。それでも利吉のようなプロ忍者になりたいという小松田さんは、利吉がどこで忍術を習ったのか聞きたがっていました。こちらは尼子先生のプロット回で、利吉が母や土井先生から教えを受けたこともあるというお話も描かれています。
第32シリーズ第63話「若い人の段」
一年は組の授業中、また胃がいたくなってしまった土井先生。ふと忍術学園の教師になった頃のことを思い出します。土井先生はある事情により自分の名前を名乗れず、他の先生たちから「若い人」と呼ばれていました。こちらは尼子先生プロット回で、山田先生が土井先生に「半助」と名付けた頃のお話です。
第32シリーズ第74話「母上の手紙の段」
利吉が山田先生の奥さんからの手紙を持って忍術学園にやって来て、山田先生に読んであげることに。昔のくの一仲間と一緒に温泉旅行に行った奥さんは、くの一仲間と交わした話を手紙にしたためていました。山田先生に会いたくなってしまう奥さんの夫への想いや、夫婦仲の良さも垣間見えるお話です。
原作漫画『落第忍者乱太郎』
著者:尼子騒兵衛
出版社:朝日新聞出版
レーベル:あさひコミックス
巻数:全65巻
『忍たま乱太郎』作品情報
あらすじ
時は戦国時代。由緒正しいヒラ忍者の家に生まれた乱太郎は、戦で両親を亡くしながらもたくましく生きているきり丸、堺の豪商の息子であるしんべヱ達とともに、忍術学園で立派な忍者になるため、「忍者のたまご=忍たま」として日々勉強していた。だけど乱太郎達三人組は、授業も試験もドジばかり。そこに忍術学園の変わった先生やくの一の女の子達、個性的な上級生達も加わって、いつもドタバタな日常が訪れる。そんな乱太郎達の毎日は“明るく楽しくゆかい”なのだ!
キャスト
乱太郎:高山みなみ
きり丸:田中真弓
しんべヱ:一龍斎貞友
大川平次渦正:浦山迅
山田伝蔵:大塚明夫
土井半助:関俊彦
食堂のおばちゃん:巴菁子
ヘムヘム:島田敏
ユキ:國府田マリ子
トモミ:江森浩子
シゲ:むたあきこ
稗田八方斎:飯塚昭三
(C)尼子騒兵衛/NHK・NEP
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