『名探偵コナン』神奈川県警の情報まとめ|横溝重悟と萩原千速のプロフィールや関係性、主な関連人物、登場回一覧、これまでの経緯などを解説!
『名探偵コナン』は、週刊少年サンデー(小学館)にて1994年より連載中の青山剛昌先生が描く人気推理漫画。TVアニメシリーズは長きにわたり親しまれ、劇場版も大ヒットを記録しています。
探偵たちの活躍と同時に警察組織についても緻密に描かれており、都道府県警察も活躍する本作。神奈川県を舞台としたエピソードも登場し、神奈川県警の横溝重悟や萩原千速もコナンたちと何度か遭遇しています。
本稿では、そんな神奈川県警の情報をまとめてご紹介。横溝重悟と萩原千速の人物像や関係性、主な関連人物、登場回一覧、これまでの経緯を辿っていきます。
※本稿には、『名探偵コナン』の一部ネタバレが含まれます。
神奈川県警
『名探偵コナン』の作中では多くの警察官が登場し、その警察組織は「警察庁」と「都道府県警察」に大別されます。警察庁は国の行政機関であり、国家公安委員会が管理。一方、都道府県警察は各都道府県の下に置かれた公安委員会が管理する組織です。
本作では東京都を管轄している「警視庁」が度々登場しますが、東京以外の道府県警察も活躍。コナンたちは神奈川県でも幾度か事件に遭遇しているため、「神奈川県警」とも大いに関わっています。
神奈川県警の主なキャラクターといえば、横溝重悟と萩原千速。重悟は捜査一課警部、千速は交通部第三交通機動隊小隊長です。
横溝重悟(よこみぞじゅうご)
所属:神奈川県警捜査一課
階級:警部
年齢:35歳
CV:大塚明夫さん
静岡県警の横溝参悟(よこみぞさんご)の双子の弟であり、屈強で正義感の強い警察官。顔も声も兄とそっくりですが、人当たりの良い兄と違って荒っぽい性格で、時には犯人に鉄拳制裁を加えることも。参悟と重悟で「3×15=15」というダジャレネーミングを高木刑事に笑われたことがあります。
毛利小五郎に対しては、「煙の小五郎」と呼んで胡散臭く感じている様子。同じ神奈川県警の4つ年下の白バイ小隊長を務める萩原千速とは下の名前で呼び合う仲です。
萩原千速(はぎわらちはや)
所属:神奈川県警交通部第三交通機動隊小隊長
階級:警部補
年齢:31歳
CV:田中敦子さん→沢城みゆきさん
趣味はバイク。警視庁警備部機動隊爆発物処理班に所属していた萩原研二の姉であり、華麗なドライビングテクニックで白バイを乗りこなしています。
逃走車をスケートボードで追跡中のコナンが突き飛ばされてしまったピンチに、千速が白バイで颯爽と現れてジャンプキャッチしており、それを目撃した毛利 蘭は彼女を「風の女神」と評しました。
研二とその親友・松田陣平が爆弾解体中に殉職した連続爆破事件で、犯人逮捕に大きく関わったコナンは千速にとって恩人。弟の敵をとってくれた恩を返すためならばと、懲戒免職も覚悟の上で被疑者追跡に全面協力し、コナンに信頼を寄せています。
神奈川県警のこれまでの経緯
横溝重悟の登場
横溝重悟の初登場は原作コミック34巻で、TVアニメは第284~285話「中華街 雨のデジャビュ」。重悟は事件現場の状況から小五郎を犯人扱いしていました。
どこかで見たような顔だという小五郎と蘭は、横溝という名前を聞いて、さては仕事でヘマをして丸坊主にされたのではと静岡県警の参悟と勘違い。それは兄だと説明する重悟は、人のいい兄と違って自分は探偵を信用しないと話しています。
重悟はコナンや小五郎とは神奈川県の中華街や海をはじめとした事件現場で度々遭遇するため、すっかり顔馴染みに。毛利親子を見て「死神一家」呼ばわりする場面もありますが、コナンの推理力を認める様子も。重悟は劇場版第10作『探偵たちの鎮魂歌』と第13作『漆黒の追跡者』にも登場しました。
萩原千速の登場
一方、萩原千速のコミック初登場は101巻。TVアニメは第1098〜1099話「風の女神・萩原千速」です。
スケートボードに乗ったコナンが逃走車に跳ね飛ばされたところを白バイで颯爽と助けてくれたのが千速。ドライビングテクニックは驚くほどに華麗で、まさに“風の女神”。千速がコナンと一緒にいると聞いた重悟は、千速がコナンのことを知っているのだと毛利親子に話します。
萩原研二と松田陣平が爆弾解体中に殉職した連続爆破事件で、犯人逮捕に関わったコナンのことをニュースで知っていた千速。弟の敵をとってくれた恩を返すためならばと、懲戒免職も覚悟の上で逃走車追跡に全面協力しました。ちなみに、千速は松田の初恋相手です。
2026年公開予定の劇場版第29作への期待
2025年4月公開の劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像』のラストに流れる2026年公開予定の劇場版第29作の後付け映像(超特報)にて、高速道路を駆け抜けるバイク、白い羽、毛利 蘭がつぶやく「風の女神様…」というセリフから、ファンの間では早くも来年のメインキャラクターは神奈川県警の萩原千速ではないかと期待の声が上がっていました。さらに、新たに萩原千速役を務める沢城みゆきさんからコメントが寄せられています。
横溝重悟と萩原千速の関係性
千速は31歳で重悟の4歳下ですが、2人は「千速」「重悟」と呼び合う親しい仲。重悟は千速に好意を寄せているようで、千速を食事に誘うこともあります。
コナンを後ろに乗せて逃走車追跡中に公道で派手な技を披露し、被疑者の顔面に白バイの前輪をお見舞いするなど破天荒な千速。対して重悟は「やりすぎなんだよ」と説教していますが、処分を受ける覚悟の千速に対して寛容な態度を見せました。
また、重悟と千速は婚活パーティーで鉢合わせしており、仲睦まじい姿も。結婚しろと口うるさい父親と、しつこく見合い写真を持ってくる母親と、職場の同僚を懲りずに紹介してくる兄を黙らせるために、重悟は一度きりという約束で仮面を付けた婚活パーティーに参加。千速は友人の付き添いで、豪華な食事につられてやって来たといいます。
この婚活パーティーで起きた殺人事件の犯人にウエスタンラリアートをお見舞いした重悟は、帰りに千速をバイクの後ろに乗せていた際に脇腹から流血。実はその日の朝、強盗殺人事件の被疑者の家に踏み込み、脇腹を刺されて5針縫っており、ラリアートで傷口が開いたのだといいます。
ちょうど松田がボクシングのインターハイを棒に振った昔の話をしていた千速は、「ここにもバカがいたわ…」と重悟の後ろで表情を緩めていました。
以前2人で行った高級レストランで千速がTシャツとジーパンというラフな格好で入店拒否されたという経緯があり、千速は重悟から誘われた食事を断ったこともありますが、千速も重悟には好意的で、今後も目が離せない関係性です。
主な関連人物
萩原研二
千速の弟で、降谷 零の警察学校時代の同期。困っている人に自然に手を差し伸べる研二は、姉に対しても優しさや諦めない前向きな心を行動で示していました。警視庁警備部機動隊爆発物処理班に所属していましたが、7年前の11月7日、爆弾解体中に止まったはずのタイマーが作動して爆発に巻き込まれて殉職。
松田陣平
研二の親友で、降谷の警察学校時代の同期。作者の青山剛昌先生によると、松田の初恋は小学生の頃で、千速に一目惚れしたそうです。警視庁警備部機動隊爆発物処理班に配属され、後に警視庁刑事部捜査一課強行犯三係に異動。3年前の11月7日、大勢の命を守るために犠牲となり、観覧車に仕掛けられた爆弾の爆発により殉職。
横溝参悟
静岡県警捜査一課警部で、重悟の双子の兄。兄弟関係は良好。埼玉県警の所属でしたが、後に静岡県警へと異動しました。比較的初期(原作は第6巻、アニメは第9話)から登場している古株の警部で、髪型が名前どおり珊瑚の形をしているのが特徴。
重悟と違って温厚で、どんな時も丁寧な口調を崩さない真面目な性格。声が大きい上に、人と話すときに顔を異様に近づける癖があります。「眠りの小五郎」の推理に感銘を受けて尊敬しており、いつも推理ショーを心待ちにしているようです。
大江 忍
千速の学生時代からの友人で、大人になってからも縁が続いています。弟の研二や松田とも面識があり、高校時代に自殺騒ぎを起こし、松田に止められたことがあります。
井田 厳
重悟と漁師の井田 厳は「井田のあんちゃん」「重悟ちゃん」と呼び合う仲。子供の頃、泳ぎが上手くなりたいと井田の父の船に乗って一角岩に来た以来の悪友。当時は重悟が怖いと言って井田にしがみついて大変だったといいます。兄の参悟も怖がって船から降りなかったそうで、おかげで兄は今でもカナヅチ。
江戸川コナン
重悟はコナンとは事件で度々顔を合わせており、毛利親子共々すっかりお馴染みに。千速にとってコナンは弟の敵をとってくれた恩人で、コナンのことを「少年」と呼んで信頼を置いています。
神奈川県警登場回一覧
横溝重悟のコミック初登場巻:第34巻
萩原千速のコミック初登場巻:第101巻
横溝重悟の登場回
〈TVアニメ〉
第284~285話「中華街 雨のデジャビュ」(原作34巻)
第286~288話「工藤新一NYの事件」(事件編/推理編/解決編)(原作34、35巻)
第305~306話「見えない容疑者」(原作37巻)
第352~353話「フィッシング大会の非劇」
第366~367話「丸見え埠頭の惨劇」(原作45巻)
第415~417話「仏滅に出る悪霊」(事件編/疑惑編/解決編)(原作48巻)
第443~444話「ため息潮干狩り」(原作51巻)
第539話「愚か者への遺産」
第542〜543話「魚が消える一角岩」(原作64巻)
第597〜598話「湯煙密室のシナリオ」(原作69巻)
第680話「サボテン狂騒曲」
第740〜741話「蘭も倒れたバスルーム」(原作81巻)
〈劇場版〉
第10作『探偵たちの鎮魂歌』
第13作『漆黒の追跡者』
横溝重悟&萩原千速の登場回
〈TVアニメ〉
第1098〜1099話「風の女神・萩原千速」(原作101巻)
第1115〜1116話「千速と重悟の婚活パーティー」(原作102巻)
(ただし、「警察学校編 Wild Police Story CASE.伊達航」の萩原研二の回想で、コンビニ強盗事件に居合わせた研二の隣には、原作にはない子供時代の姉の姿がアニメで描かれています。)
まだアニメ化はしていませんが、コミック105巻~106巻「消えた誘拐犯」「奇妙なサイコロ」「二拠点作戦」にも重悟と千速が登場しています。