39文字覚えられる? 日本で一番長い!? 静岡県に誕生した副駅名に賛否両論
■東伊豆町の「伊豆北川駅」 まちの魅力を詰め込んだ副駅名
静岡県東伊豆町に“日本で一番長い副駅名”が誕生した。その名前は「北川あじ鮨を食べて、波打ち際の露天風呂黒根岩 風呂に入り、ムーンロードに出会う駅」。人口200人ほどの小さなまちが駅名で知名度アップや観光客増加を目指す。
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日本一長い副駅名が名付けられたのは、人口約200人の港町・北川にある伊豆急行の「伊豆北川(いずほっかわ)駅」。副駅名をネーミングライツで募集した結果、命名権を獲得した北川温泉旅館組合が「北川あじ鮨を食べて、波打ち際の露天風呂黒根岩 風呂に入り、ムーンロードに出会う駅」に決めた。
北川地区はアジの寿司が名産で、昭和初期に地元の人が発見した黒根岩風呂や月の光が海面に反射する「ムーンロード」を売りにしている。新しい駅名には、まちの魅力が詰め込まれている。ネーミングライツの期間は2025年2月5日から2027年2月4日まで。契約金額は年間22万円となっている。
伊豆急行によると、今までに最も長い副駅名は埼玉高速鉄道の「建物の総合プロデュース 一級建築士事務所デザインライフ株式会社 最寄駅」でスペースを含めて35文字だったという。今回、伊豆北川駅の副駅名は“日本記録”を4文字した形だ。
一度見聞きしただけでは覚えるのが難しい副駅名に、インターネット上では賛否両論が巻き起こっている。話題づくりになることから、「年間22万円ならコストパフォーマンスは高いと感じる」、「正確な駅名は覚えられなくても、地元の売りを知るきっかけにはなる」といった意見が出ている。
一方、「副駅名を使う人がどれだけいるのか疑問。副駅名の存在を知らない人も多いのではないか」、「駅名は分かりやすさ、覚えやすさが重要。日本一の文字数に意味があるとは思えない」などのコメントもある。
伊豆急行線内のネーミングライツ契約は今回で6駅目となる。伊豆急行は「ネーミングライツスポンサーを募集し販売を推進することにより、スポンサーの企業価値や認知度向上への寄与を目指しつつ、話題性や企業間連携の機会創出により沿線地域の活性化を今後も図ってまいります」としている。
(SHIZUOKA Life編集部)