“人間、水木しげるを知る”がコンセプトの「水木しげる記念館」一緒に楽しみたい妖怪グルメもご紹介!|境港市
こんにちは、うがちゃんです。
今回は鳥取県境港市にある「水木しげる記念館」に行ってきました!
水木しげる記念館
水木しげるロードの一角にある“水木しげる記念館”。
記念館は、もともとは2003年の水木しげる先生の誕生日・3月8日に開館!
その後、建物の老朽化もあり、2024年4月にリニューアルオープンしました。
水木しげる記念館は一言で伝えると…
“水木しげるの人生を知る”空間です。
水木しげる先生の人生を知る空間
館内は第1~6章に区切られて、水木しげる先生の
生涯を年表で追うように進んでいきます。
水木しげる先生の作品や漫画家人生を知ることができるのはもちろんですが、3年間の壮絶な戦争体験などを通して“人間、水木しげる”を感じることができる内容となっています。
水木しげるの人生
境港で過ごした幼少期のしげる少年は、よく食べるちょっとのんびりしたわんぱく少年だったそうです。
家にお手伝いや子守などに来てくれていた近所のおばあちゃん「のんのんばあ」。
のんのんばあは、しげる少年をいろいろな場所に連れて行ってくれたり、死後の世界や妖怪の話などについて教えてくれたそうです。
この出会いが、のちに水木しげるが妖怪の世界を描き出すきっかけになったといわれています。
10代の頃から絵の才能があった水木少年は、ペン画や水彩画など様々なタッチの絵を描いており、新聞では『天才漫画家あらわる!』と紹介される腕前だったそう。
館内ではその作品の数々を見ることができるのですが、美しい色彩が際立つ風景画や可愛いタッチで、まるで絵本のようなイラストなど幅広いジャンルの絵をかいていたことがわかります。
今でいう中学校を卒業した後は、大阪にでて、印刷会社に就職したそうですが、失敗が続き解雇。
その後も転職を繰り返すも長続きはせず…。
水木しげるが19歳の頃に太平洋戦争が始まりました。若者のなかでは徴兵を前にして、哲学や宗教への関心が高まり、水木しげるも哲学書などを読み漁っていたそうです。
21歳の頃に水木しげるの元にも召集令状が届きました。
60年の漫画家人生よりも太平洋戦争に行った3年間は強烈に人生の記憶に刻まれる経験となったそうです。
水木しげる先生は自身の戦争経験を記したエッセーや自叙伝のような漫画作品も多く残しており、館内ではそれらのイラストや言葉を用いて、水木しげるの戦争経験を生々しく紹介しています。
戦地へ一緒に送られた仲間の死や戦地で死ぬことが美徳とされていた軍隊の不条理さ、水木しげるが戦地で病に侵されたり腕を失う経験、傷病兵になった後の現地の民族との交流等などについて知りました。
私はこの展示を見ていて、何とも言えない怒りや悲しみ、恐怖など様々な感情が湧いてきました。
しかし、戦争という壮絶な環境の中でもいい意味で環境に染まることなく、マイペースな考えを貫いているところに水木しげるらしさというものをどこかに感じました。
終戦後は紙芝居作家など絵にかかわる仕事をしたのちに漫画家への道を歩んでいくこととなります。
今でいうTSUTAYAのコミックレンタルのようなシステムの、貸本専門の出版社でジャンルを問わない漫画を次々に描いていたそうです。
その後は、講談社の少年誌で「テレビくん」という漫画を皮切りに人気漫画家として花を咲かせていきました。
館内には水木しげるが描き出した妖怪たちに出会える洞窟のような空間があります。
あの妖怪知ってる~!と探すのが楽しい空間で大人から子供まで楽しめそう♪
水木しげる先生の妖怪画や作品を紹介したコーナー。
水木しげるの妖怪画の特徴は、妖怪だけでなく遭遇した人間の姿などが描かれているんだそうです。
以前訪れたときに部屋の真ん中に展示された不思議な仮面について“なんだろう…?”と思っていました。
これは、実際に水木しげる先生が収集されていた仮面なんだそうです。
旅行が趣味だったそうですが、海外に行くと…何百もの置物やお面を買い集めていたそうです笑
ここに展示されているのはそんなコレクションの一部だそうです。
最後に水木しげる先生の過去のインタビューやエッセーなどから人生観が伝わるような言葉が書かれています。
実は、こちらは入館チケットの裏側に書かれている言葉で、全部で35種類あります。
中央にある白いソファに座ってじっくり言葉に浸りながら、自分のお気に入りの言葉を探したくなります。
貴重な作品を見ることができる企画展
水木しげる記念館では半年に一回の入れ替えペースで企画展が行われています。
美術館やデパートの企画展などでも、まだ表に出たことのないような貴重な原画なども見ることができます。
公式HPで企画展の内容など紹介されているので参考にしてみてください。
後世に“水木しげる”を伝えたい。
水木しげる記念館に初めて訪れると、想像以上に深い内容で胸を打たれるものがありました。
水木しげるが生きた証を感じることができ、後世に“水木しげる”という人物を長く伝え続けたい、という思いが込められています。
ミュージアムショップ
『な・ぷーんストア』
ミュージアムショップ『な・ぷーんストア』では、水木しげる記念館でしか買うことのできない限定グッズやお土産物が揃います。
人気商品を伺ってみると…
水木しげるが愛した味噌せんべい
水木しげる先生がお気に入りだったという味噌せんべい!フォーチュンクッキーのように水木しげる先生の名言が書かれたメッセージが、せんべいの中に入っています!
マグカップ
『河童の三平』という作品に出てくる“タヌキ”が描かれた水木しげる記念館限定デザインのマグカップ!
その他、キーホルダーやポストカード、ステッカーなど可愛い商品がたくさんそろっていました♪
周辺食べ歩き・妖怪グルメ
水木しげるロードには妖怪たちのブロンズ像やグルメスポット、土産物店が立ち並んでおり、食べ歩きで散策するのが楽しそう♪
外せない!
『妖菓 目玉おやじ』
水木しげる記念館のすぐ隣にある“妖怪食品研究所”。
リアルすぎる目玉おやじの和菓子があるんです!
目に当ててみたり、遠近法を使って目玉おやじになってみたり、楽しみ方いろいろ♡
食べてみるとしっとりなめらかな本格和菓子!
鮮やかな色合いが可愛い!
『妖怪クリームソーダ』
水木しげる記念館から徒歩1分のところにある
『ゲゲゲの妖怪楽園』。こちらでは妖怪のクッキーがのった色鮮やかなクリームソーダがいただけます♪妖怪クッキーは12種類の中から好きなキャラクターを選ぶことができます。私は一反もめんにしました~!
おわりに
水木しげる記念館について紹介しましたがいかがでしたか?想像以上に心に刺さる内容で、訪れてみると…もっと深く水木しげるについて知りたい!作品を読んでみたい!と思いました。
ぜひ皆さんも訪れて見てはいかがでしょうか?
施設情報
水木しげる記念館
住所:境港市本町5番地
電話:0859-42-2171
定休日:年中無休
営業時間:午前9時30分から午後5時
(最終入場は16時30分まで)
入館料(当日券):一般 1,000円、中高生 500円、小学生 300円
<公式HP>