火災予防 外国語で広報 区内外のインド人ら協力
3月1日(土)から7日(金)まで実施される「春の全国火災予防運動」に合わせ、緑消防署では2月7日、区内に在住する外国人への広報を強化するため、初めてヒンディー語と英語によるアナウンスの録音を行った。外国人が多く在住する地域で流す予定だという。
火災が発生しやすい時季を迎えるにあたり、全国で一斉に行われる火災予防運動。緑区内でも期間中は、消防車両で区内を巡回して火災予防に関する広報を行ってきた。
緑区霧が丘はインドのインターナショナルスクールがあり、インド人が800人ほど在住している。中には日本語が聞き取れない人もおり、情報を伝達するのに苦慮してきた経緯がある。
そこで、昨年から同地区のカフェやディワリと呼ばれる祭りに、消防署員や消防団員が参加。火災予防に関する呼び掛けや救命講習などを実施している。
今回の取り組みは消防署とみどり国際交流ラウンジが広報の方法を模索する中で発案。外国語によるアナウンスの必要性を感じていた中で、日本語教室の学習者に協力を呼び掛けたところ、4人の外国人が手を挙げてくれたという。
地域への恩返し
2月7日にみどりーむで行われた録音には、インド人のオジャルさんとショビタさんが参加。「緑消防署です。ただいま春の火災予防運動を実施中です」「空気が乾燥し、火災が起こりやすい時季です。おやすみ前・お出かけ前には、もう一度火の元を確認しましょう」といった内容の広報文をヒンディー語で吹き込んだ。
録音を終えたショビタさんは、「日本に住んでいても日本語が聞き取りづらい人もいる。ヒンディー語なら理解してもらえるはず」と期待を寄せ、オジャルさんは「緑区のボランティアの人に日本語を教えてもらった。少しでも地域への恩返しになればと思って参加した」と笑顔で話していた。
なお翌8日にはアメリカ人のスポア・ブロックさん、イギリス人のハリー・ベンジャミンさんが参加し、同様の内容を英語で吹き込んだ。
緑消防署の寺山洋司署長は、市内の他区が外国語による火災予防のアナウンスを商店街などで行っていることにふれ、「緑区はインドの方を中心に多くの外国人が住んでいる。日本語が分からない人にどのように広報するかが課題だった。今後は外国人などにも日本人と同様に情報を届けられるよう、バリアフリーの防災に取り組んでいかなければならない」と話し、他の言語でのアナウンスも検討していくとしている。
今回録音されたアナウンスは、消防車両が霧が丘地域をパトロールする際、通常流す日本語と併せて、ヒンディー語、英語でも流される予定だという。