【佐渡の誘客促進事業は3,146万円の補正予算額】新潟県の花角知事が9月補正予算の概要を説明、補正予算額は一般会計で49億6,200万円
新潟県の花角英世知事
新潟県の花角英世知事は9月18日に定例会見を開き、2024年度9月補正予算の概要について説明した。補正予算額は一般会計で49億6200万円(うち一般財源1億7300万円)。予算額の累計は、1兆2938億9200万円。今回発表された補正予算には、「佐渡の金山」の世界遺産登録を契機とした「世界遺産を核とした誘客促進事業」やクマ類の指定管理鳥獣への指定を受けたことによる「指定鳥獣管理対策推進事業」に関する予算などが盛り込まれた。
「世界遺産を核とした誘客促進事業」は、「佐渡島の金山」の世界遺産登録を契機として、佐渡や県内他地域の魅力を全国向けに発信し、本県への観光客の拡大と周遊を促すキャンペーンを実施するもので、3146万円の補正予算額となっている。
そのほか「指定鳥獣管理対策推進事業」は、クマ類の指定管理鳥獣への指定を受け、クマによる地震被害防止に向けた捕獲や調査に必要な予算額を8000万円増額する。また、「特定家畜伝染病危機管理対策強化事業」では、先般発生した豚熱における防疫対策に要した経費の助成などに1億1876万円の補正予算額が盛り込まれた。
発表した9月補正予算及び議案に関して花角知事は、「今回、内容としては特に大きく取り上げるようなものはない」とした上で、新潟県の人口減少・流出の対策について言及した。
つづけて「転出・転入の理由の特定が困難になっている。昨年よりオンラインの引っ越し手続きができるようになった。転出届を提出するために、市町村の窓口に足を運ぶ必要がなくなった。さらに国でシステムを標準化したことで転出・転入の理由を記載する箇所がなくなった。そういった背景により、転出・転入の明確な理由を把握する機会が失われている。県はこれまでも転出・転入の理由を調査するなかで、原因の明確化は人口流出の対策案等を進めていく重要な情報として考えてきた。それが入手できなくなるということで、改めて調整をして、各市町村の協力のもと転入・転出の理由を把握する調査を10月よりスタートすることにした。理由を把握することで適切な政策・事業につなげていきたい」とコメントした。
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