坂本真綾 「大丈夫だよと言ってくれるような、やさしい曲」ニューシングル『抱きしめて』に込めた想い!
声優の安元洋貴と白石晴香がパーソナリティ!週替わりで登場するゲストとのトーク!
リスナーのみなさんからのリクエストを中心に集計したアニメ、ゲーム、声優、特撮に関するナンバーのオリジナルチャートを発表していく1時間のミュージックプログラム、
「A&Gメディアステーション FUN MORE TUNE」!
4月6日のゲストは坂本真綾さん!
ニューシングル『抱きしめて』について伺いました。
表題曲の『抱きしめて』はWOWOWオリジナルアニメ『火狩りの王』第2シーズンエンディングテーマ。「今回はしっとりしたバラード。1期の時の『まだ遠くにいる』は凄く激しい曲で、2期でガラッと印象が変わったので、“そう来たか”“意外!”みたいな反応があったりしました」
作詞作曲は大江千里さんです。「渡辺美里さんが凄く好きで、美里さんの曲をよく提供されてるというイメージもあったんです。今回、『火狩りの王』の監督の要望が“年代を選ばず広い世代に聴いてもらえる、やさしい温かい曲”で、そういう曲を作ってくださるのはどういう方がいるかなと話し合う中で大江さんの名前があがったんです。ニューヨークにお住まいだけど、興味持ってもらえたら書いて頂けるかなということでお願いしました。こういう作品という説明や、こんな歌詞がいいですという話をじっくりさせて頂いたんですよね」
監督からの“やさしい温かい曲”というオーダー、坂本さんはどう受け止められたのでしょうか?「話はクライマックスで、毎週ちょっと緊張感のある戦闘シーンが増えてくる。そこになぜほっこりって思ったんですけど、子供たちが戦争というようなもののツケを払うというか、人々の過ちのために子供たち世代が苦労する。エンディングの絵が凄く主人公たちがやさしくて可愛い子供らしい表情を見せてくれるんですけども、そういう表情が監督、描きたかったんじゃないかなと理解しました。お話がシビアになっていけばいくほど、そのギャップが非常に印象深いエンディングになったと思います」
『抱きしめて』を最初に聞いた印象も伺いました。「やっぱり長年ポップスのトップを走ってきた、名曲をいっぱい残してきた人ならではの、ど真ん中勝負っていうのはナカナカ出来ないことだなって。やさしいイントロの旋律からグッと人の耳を引きつけるキャッチーな部分があったり、歌詞も全部は言い切らない。聴く人一人一人に解釈を委ねているようなところ、俳句的な言葉を絞って絞って書いてる感じ、すべてに職人を感じましたね。タイトルもシンプルで直球。私に『抱きしめて』とつけられるかと言ったら勇気がないかもしれない」
レコーディングする前と後、さらにライブで歌っていく中で、『抱きしめて』に対する印象が坂本さんの中で少しずつ変わって行ったそうです。「レコーディングした時は狭い部屋の中で、身近な距離でささやくように語っているイメージ。ツアーで何度も何度も歌ったりしてる間に印象変わってきて、どんどん曲が成長しているんです。レコーディングの時が一番生まれたての感じで、多分歌い続けていったら、どんどん味を変えていくのかなと思ったりしているんです。何かの機会に再録もありかなと、もうすでに思っています」
CDには『抱きしめて -LIVE 2024 Ver.-』も収録されていて、こちらも必聴です!
そしてカップリングの『Once upon a time』は坂本さんが歌詞を書かれています。「曲自体がスリリングで、本当に聴いているだけで楽しい。ミュージカルというかストーリーが浮かんでくるような曲。日常の中にも意外と気づいてない素敵な秘密があるかも…みたいなテーマで書いてみたんですけど、歌ってて楽しいですね。本当に踊れないんだけど踊りだしたくなる感じ!」
初回限定盤には2024年1月2日、東京ガーデンシアターで開催された「坂本真綾LIVE TOUR 2023」(14曲収録)のBlu-rayも付属している『抱きしめて』。坂本真綾さんにとってどんな作品になったのでしょうか?
「やさしい温かい曲のシングルは久しぶり。新しいことが始まる春に、時々不安な気持ちになることもあると思うんですけど“大丈夫だよ”と言ってくれるような、やさしい曲が出せてよかったなと思います」