123年の歴史に幕 上越市立諏訪小学校で閉校記念式典
児童数減少などにより本年度で閉校する新潟県の上越市立諏訪小学校(二瓶昭夫校長)で2024年10月26日、閉校記念式典とセレモニーが開かれた。児童や教職員、保護者のほか多くの地域住民も参加し、123年の歴史に思いをはせた。
《画像:閉校記念セレモニーで合唱する全校児童と教職員》
同校は、1901年(明治34年)に米岡、上真砂、東原の3校を統合し「上真砂尋常小学校」として創立され、1955年に諏訪小学校に改称された。ピーク時の1944年には305人だった児童数が本年度は22人と減少し、来年4月に戸野目小学校へ編入統合される。
上越市主催の式典では中川幹太市長があいさつに立ち、「地域に愛されてきた学校が歴史に終わりを告げることにさみしさを感じていると思う。今日までの輝かしい歴史と培われた伝統は、この先も子供たちの中で受け継がれていく」と述べた。
《画像:市主催の閉校記念式典》
二瓶校長は「毎朝全校児童と教師が玄関で全員の登校を出迎え、休み時間には1〜6年生が一緒に遊ぶ。諏訪小ならではのこの姿は、長い歴史で地域や保護者、教職員で築かれた素晴らしい伝統と言える。ここで育まれた諏訪の子たちは、これからも力強く歩み活躍すると確信している」と話した。
式典後は、同校主催の閉校記念セレモニーが開かれ、児童が劇やギター演奏などを披露したほか、合唱曲「ふるさと」を児童や保護者、住民も一緒に歌い、会場全体で心を一つにした。
《画像:観客に手拍子を求め、盛り上げながらギター演奏を披露する5、6年生》
児童代表であいさつした6年生の女子児童(12)は「諏訪小学校は閉校するが、ここで出来た友達、ここでの学び、皆さんから頂いた宝物を大切にして、中学校や戸野目小学校でも頑張りたい」と話した。
同市ではほかに三和区内の里公、上杉、美守の3小学校も本年度で閉校して統合し、新年度に三和小が開校する。