地下鉄サリン事件発生から30年……公安調査庁が「オウム真理教問題デジタルアーカイブ」公開
公安調査庁は2月21日、特設サイトにて「オウム真理教問題デジタルアーカイブ」を公開しました。
1995年3月20日に発生した「地下鉄サリン事件」から30年。公開の理由を「オウム真理教が引き起こした凶悪事件の風化防止、団体が今なお続く脅威であることを訴えるため」としています。
かつて、坂本堤弁護士一家殺害事件や、松本サリン事件、地下鉄サリン事件を始めとする数々の凶悪事件を引き起こし、日本を震撼させたオウム真理教。
今回公開されたページでは、キーワードや時系列、ロケーション、資料館の情報に加え、各事件の概要などが網羅されています。
中でも「地下鉄サリン事件」のページでは、事件当時の無線指令音声記録や、事件時の除染作業の様子が動画で公開されており、いずれも緊迫した現場の生々しいやりとりが収められています。
事件当時、生まれていなかった、または小さくてよく覚えていないという方にも、多数の一般市民を無差別に殺傷した未曾有のテロ事件の凄惨さが伝わるのではないでしょうか。
その後、一連の犯行を主導した教祖・麻原彰晃(松本智津夫)は逮捕され、2006年に死刑判決を受け、2018年に刑が執行されています。しかし、オウム真理教は今もなお危険な体質を維持したまま、名前を変えて活動を続けているといいます。
凶悪事件の風化防止はもちろんですが、自分の身を守るため、そして身の回りの方を守るためにも一度目を通しておくべき内容と言えるでしょう。
公安調査庁は「皆様には、このデジタルアーカイブを通して、オウム真理教は現在進行形の問題だと御理解いただければ幸いです」とコメント。公式Xにおいても、公開されたコンテンツのポイントを解説していくとのことでした。
<参考・引用>
公安調査庁(@MOJ_PSIA)
(山口弘剛)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025022303.html