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麻溝地区 防「祭」で意識高め 参加者増狙い「楽しく、面白く」

タウンニュース

ポスターを持つ伊藤さん(右)と村上さん

麻溝地区の地域住民が「おもしろ防災まつり」を2月2日(日)、麻溝公民館(下溝)で開催する。今回2回目。防災訓練の参加者が少ないことを課題とし、子どもを対象としたゲームやVRによる避難所体験など、楽しみながら防災知識を身に付けられるよう企画。参加者を増やし地域の共助や防災意識を高めることが狙いだという。

麻溝地区では毎年9月に23自治会合同の防災訓練が行われている。参加者は約350人。同地区の自治会加入率は約50%で、加えて大きな災害が少なく、防災意識が低いことが課題となっていた。

同イベントの実行委員長を務める伊藤信裕さん(下溝在住)は「防災訓練では家族連れが少ない。人が集まるような工夫が必要だと感じた」と話す。昨年、地域防災をまとめる麻溝地区連合自主防災隊で「おもしろ防災まつり」を企画した。子どもとその家族を対象にし、AED訓練や災害救助犬とのふれあい、VRの避難所体験など12ブースを設置。スタンプを集めて食事券がもらえるゲーム性を持たせた。「おまつりと同様に楽しんで欲しい」という意味を込めて「防災まつり」と名付けている。

チラシを自治会の回覧のほかに近隣の小学校にも配布。昨年は想定の2倍となる1000人が来場。開場前から行列ができ、入場をあきらめたという人もいるほどの盛況ぶりだった。伊藤さんは「能登半島地震が発生した時期でもあり、意識が高まっていたこともある。祭りをきっかけに参加してもらうことが大切」と話す。

熱い実行委員会

実行委員のメンバーは自治会会員以外も含めて50人ほどで構成されている。麻溝まちづくりセンターの担当者は「地域の活動で実行委員に50人近くのメンバーがいるのは非常に珍しい」と話す。メンバーの一人である村上清光さん(下溝在住)は岩手県大船渡市出身。「防災への意識を高めていきたいと考えていた」と参加した理由を話す。また、近隣の企業など20団体も協力している。

伊藤さんは「災害発生時に隣に住んでいるのが誰か分からない状態は危険。今はデジタルも普及しているが、人とのつながりが大事」と話す。伊藤さん自身も遠望に住む娘が地震で被災した時、すぐに娘に連絡を取った。後日娘から『あのとき声をかけてくれて元気になった』と言われ、改めて声をかけ合う重要性に気が付いたという。

伊藤さんは「このイベントをきっかけに防災について考えたり、横のつながりができることを、目指している。災害時にも助け合う関係を作れれば」と期待を込める。

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