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早稲田実業硬式野球部 センバツへ決意表明 8年ぶり出場で市長表敬

タウンニュース

左から初宿市長、センバツ旗を手にした中村主将、和泉監督

兵庫県の阪神甲子園球場で3月18日(火)から開幕する春のセンバツ高校野球(第97回選抜高等学校野球大会)。東京都代表として8年ぶり22回目の出場を決めた早稲田実業学校高等部の中村心大主将(2年)と和泉実監督らが3月4日に八王子市役所を表敬訪問し、初宿和夫市長に大会での健闘を誓った。

市内に練習場

早稲田実業の校舎は国分寺市にあり、硬式野球部は学校の授業が終わってから電車を乗り継ぎ1時間かけて南大沢にある「王貞治記念グラウンド」へ移動し、日々の練習に励んでいる。王貞治、荒木大輔、斎藤佑樹といったスター選手を輩出してきた同部は、これまで甲子園には春に21回、夏に30回出場してきた伝統校。昨年秋に行われた都大会では決勝で二松学舎大学付属高等学校(千代田区)に延長タイブレークでサヨナラ負けを喫し惜しくも準優勝となったが、活躍が認められ今年1月の選考会で都代表として2017年以来22回目のセンバツ出場を決めた。

目指すは優勝

入場行進の際に掲げるセンバツ旗を持って初宿市長を表敬訪問した中村主将は「しっかり挑戦する気持ちで一戦一戦を大切に戦い、優勝を目指し頑張ります」とチームを代表して力強く決意を表明。初宿市長も「八王子のグラウンドが選手の皆さんの成長につながっていることがうれしい」と応え、大舞台に挑む選手たちにエールを送った。

また初宿市長から都大会で印象に残っている試合を尋ねられた中村主将は、8回から逆転勝利を遂げた2戦目の修徳戦を挙げ「秋からの新チームでまだ一体感が持てていなかったが、この試合の逆境の中で『絶対に勝ちたい』と全員の思いが一致し、プライドを捨てて次へ次へと粘り強くつないで勝つことができたことが『チームとして戦えた』と実感できる初めての試合になった」とチームの転換点となった試合を振り返った。

2006年夏に早稲田実業を甲子園優勝に導いた名将・和泉監督は「都大会では新チームの難しさで苦しい試合もあったが、ビハインドの中で選手たちが落ち着いてプレーができたことで、実戦が成長につながった。センバツではキャプテンを中心に胸を張って戦い、八王子の皆様に良い報告をしたい」と意気込みを語った。

大会は3月18日から13日間行われ、各地区代表の32校が出場する。早稲田実業の初戦は22日(土)に高松商業(香川)と対戦する。この組み合わせは高松商業が優勝した1924年の第1回大会決勝以来。101年ぶりの名門対決に注目が集まっている。

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