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札幌ど真ん中であふれるダシの香りと行列…今も320円 懐かしの立ち食いそば店に密着

Sitakke

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札幌のど真ん中、地下鉄大通駅の目と鼻の先に、客足の絶えない立ち食いそば店があります。

物価高の中、ますます繁盛している名店にカメラが密着しました。

どんぶりから立ち上るこだわりの出汁の香り。

札幌の大動脈、地下鉄南北線。
大通駅の南改札口を出ると、右の方から食欲をそそる香りがただよってきます。

1971年創業の立ち食いそば店、「ひのでそば」です。

5月下旬の、木曜の朝。

出勤前のサラリーマンがシャッターが開くのを待っていました。

「東京から転勤してきてまだ間もないんですけど。結構来ている、5~6回くらい」

開店から5分も経たずにカウンターは満員に。

注文を受けてからそばが出てくるまでの時間はわずか30秒足らず。

従業員の連係プレーが光ります。

木下博之店長によると「今時期ですと大体売れる数は700~800杯」。
冬は1日で1000杯以上売れる日もあるそう。

カツオとアジから出汁をとった濃いめのつゆは創業当時からの継ぎ足しで、季節や客足に応じて濃さを変えています。

メニューはちくわそばや月見そばなど、うどんも含めて10種類。

値段は3年前に30円値上げしたのを最後に据え置いていて、一番安いかけそばは、320円。
一番人気の「天ぷらそば」も1杯420円で食べられます。

木下店長は「値段は本来は厳しいですよね、やっぱり、この値段だと。色んなものが上がっていますんでね」と話します。

ただ、売り上げは好調で前の年の同じ月を10パーセント以上上回っているといいます。

「お客さんがたくさん来てくれるので。微々たる利益でありますけど」

物価高の中、ワンコインでお腹いっぱいになれる店は貴重な存在で、以前にもまして客足が伸びているのです。

1日で一番忙しいお昼時になると、ずらっと行列。

30年以上通っているという人から、「みんな仲間だからまだまだ来るよ」と話す人まで。

これからも札幌のど真ん中で、みんなの懐に優しい味わいを届けます。

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年6月10日)の情報に基づきます。

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