会食中、テーブルの上にスマホを置いていませんか。食事中のマナーを見直そう!
50年以上の長きにわたり、多くの人々にマナーを教えてきたマナー講師の岩下宣子さん。その著書『77歳の現役講師によるマナーの教科書 本当の幸せを手に入れるたったひとつのヒント』(主婦の友社)は、岩井さんが講師をするなかで実感した、人生で本当に大切だと思ったマナーをまとめたものです。あたたかく、ときに厳しく綴られた77の項目には、マナーを超えた、より豊かな人生を送るためのヒントが満載! きっと、あなたの心に響くはずです。今回はこの本の中から、思い描く自分に近づき、明るく軽やかに生きるためのふるまい術をご紹介します。
※本記事は岩下宣子著の書籍『77歳の現役講師によるマナーの教科書 本当の幸せを手に入れるたったひとつのヒント』から一部抜粋・編集しました。
食事のテーブルにスマホを置かない
レストランで友だちとの食事中、ふと見るとテーブルの上にスマホが。「お仕事のお電話がかかってくるの?」と聞くと「そういうわけじゃないけど」とのこと。あら、そうなの? ではどうして?
まわりのテーブルにも、スマホを置いている人がチラホラ。これってどういうわけなのでしょう。私は「今日はこの人と食事や会話を楽しむぞ!」とはりきっているのに、電話やメールにいつ邪魔されるかわからない......なんとなくそんな落ち着かない気持ちにさせられるのです。
とグチったら、若い方に言われました。「カメラとして置いているんですよ。お料理の写真を撮るためじゃないですか?」と。あら、そうなんですね。だったらさりげなく置いておくのもいいのかもしれません。
でも、やっぱり考えてしまうのです。食事中にカメラをテーブルに置く人はいないでしょう。だって、なんとなく不衛生ですから。バッグやお財布をテーブルに置きますか? 置きませんよね。清潔なものではないからです。
スマホでお料理を撮影して、その手のままで食事することにも、なんとなく抵抗があります。同じカトラリーで料理をとり分ける場合などはなおさらです。
気にしすぎ? そうかもしれません。でもね、モヤモヤするおばさんが少なくともここにいるのです。もしかしたら、あなたの向かいの席の人もそうかもしれませんよ。
「楽しい時間にスマホはいらない、あなたがいればそれでいいの!」、そんな気持ちを伝えるために、スマホはしまっておきませんか。
『大切な時間の共有にスマホは邪魔者』。