完登目指し壁に挑む 上越市のボルダリング施設「ジェイプラス」 小中学生大会を初開催
新潟県上越市富岡の「クライミングジム ジェイプラス」で2025年2月11日、小中学生のボルダリング大会が開かれた。県内外から32人が出場し、保護者らの声援を受けながら壁をよじ登り、難易度の高いコースに食らいついた。
《画像:ホールドに手足を掛けて壁をよじ登る出場者》
ジェイプラスは、昨年6月に上越ウィングマーケットセンター内にオープンした。大会が開催できる本格的な設備で、3月には県山岳協会主催の小中学生大会が同ジムを会場に開かれる。これを前に、子供たちに大会に慣れてもらい、選手同士が交流する機会を作ろうと、同ジム主催で初の小中学生大会を開いた。
《画像:8課題を自由に選んで挑戦した》
普段から同ジムに通う上越地域の約15人のほか、富山や石川、長野など県内外から出場者が集まった。学年や男女で分けられた4部門ごとに八つの課題(コース)が設定され、制限時間の90分間に完登できた数や、難所に到達したことを示すゾーン獲得数などを競った。
出場者は高さ4.3m、幅25mの壁を前に自由に課題を選び、順番を待って挑戦した。ホールドと呼ばれるさまざまな形の突起物に手や足を掛けて登っていき、隆起した壁に手だけでぶら下がったり、全身で勢いをつけてホールドに飛びついたりしながら完登を目指した。観客からは「がんば」「ナイス」などと声援が飛び交った。
《画像:部門ごとに難易度の異なる課題に挑戦した》
1年ほど前からボルダリングを始め、大会は2回目という上越市立吉川小5年の女子児童(10)は「難しかったけれど、苦手なところを知れた。皆に見られているのが緊張した」とはにかんだ。中学生男子の部では、県大会優勝経験を持つ上教大付属中2年の男子生徒(14)が1位を獲得。「あまりいい出来とは言えなかった」と振り返り、「(ジェイプラスは)難しい課題がいっぱいあり、強い人たちと登れるのが楽しい。今年から国体に出られるので、国体で1位を獲りたい」と語っていた。
ジェイプラスの田中加織店長は「他の子の登りを見て、いい刺激を受けて次につなげてもらえたら」と話し、今後もイベントや大会を開催していくという。