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視覚的なサポートを音声でしてくれるアプリを使ってみよう!

TBSラジオ

先日「あなたの好奇心、どこに向いている」というメッセージテーマで募集したところたくさんのメールをいただきまして・・・ そんな中、放送ではご紹介できなかったんですが、こんなメールをいただいたんです。

ラジオネーム:めぐみっふぃー さん私の好奇心ですが・・・。 小さい頃から、目が全く見えない私ですが、今、写真の撮り方に夢中なんです。 見えないのに写真? と思われる方も少なくないと思いますが、 最近のiPhoneは、画面の状況を音声で読み上げてくれるだけでなく、カメラを起動すれば、 レンズが今何を捉えているか、内蔵のaiがある程度予測して伝えてくれたり、 iPhoneが傾いていれば、「右に傾ける」などと指示もしてくれます。 水平になれば、「水平」と知らせてくれます。 さらに、他の画像認識アプリを用いて、具体的に情景を説明してくれるものがあるので、 それも活用して、どんな風に写っているか確認することができます。 ただし、AIは時々、まったく違うことを教えてくれたりもするので、 それさえも楽しみながら取り組んでいます。 私はこの機能を知ってから、病気療養中の気分転換に、幼い頃から好きだった手芸を再開し、 その作品を写真に撮るようになりました。 被写体から、どのくらいの距離と角度で撮れば、お人形がかわいく写るのか、ライトの位置は どうすればいいのか、物だけと、ミニチュアのレイアウトなどは、どの高さから撮れば いいのか、などなど、興味はつきません。 出来上がった作品ともに、文章を添えて、今は、細々noteに投稿して楽しんでいます。 お薬の副作用で、指先が荒れ、手芸も少しペースダウンしなくてはならない状況ですが、 そんな時だからこそ、よりかわいく写真が撮れるように、勉強したいと思っています。

私たちも目が見えない・目が見えにくい方がどのようにして写真を撮ったり、撮った写真を認識されているのか、気になったので、ラジオネーム・めぐみっふぃーさん、そして、TBS Podcast「見えないわたしの、聞けば見えてくるラジオ」パーソナリティでブラインドコミュニケーターの石井健介さんに、追加取材をしました!お二人とも、お答えいただき、ありがとうございます!
前提として、めぐみっふぃーさんと石井さんはiPhoneユーザーということで、基本的には、iPhoneにもともと入っている画面読み上げ機能「ボイスオーバー」を使用されているということでした。
ボイスオーバーについては、以前石井さんのポッドキャスト番組「見えないわたしの、聞けば見えてくるラジオ」で実際にボイスオーバーを使ってリスナーさんからのメールの読み上げに使用していたんですが、改めて、どういった機能かというと、石井さんによると・・・
iPhoneに元々備わっている視覚障害者のためのアクセシビリティ機能。この機能をオンにすることで、指で触れている部分の情報を読み上げてくれます。文章を書く時も、打った文章を読み上げてくれるので、それを聴きながら文章を書くことができます。ちなみに、Androidにも同じようなアクセシビリティがあるそうです。
で、このボイスオーバーは、画面上の文字を読み上げるだけでなく、写真を撮る際にも活用できるそうで、石井さんは、写真を撮る際にこのボイスオーバーを使用しているそうです。
どのように使うかというと・・・
ボイスオーバーをオンの状態で、カメラアプリを起動すると、画面に映っているものをAIが認識し、読み上げてくれるんだそう。さらに、「画面の左端」や「画面の中央」など写っているものがどこに配置されているのかも教えてくれるので、どの辺に写っているのかも知ることができます。

*ちなみに、石井さんは、見える人が一緒にいる時には撮った写真を確認してもらったりしているそうです。 では、ここからはラジオネーム・めぐみっふぃーさんにいただいた情報を中心に、視覚的なサポートをしてくれるアプリをご紹介します。

「Be My Eyes - 目が見えない人の目になろう」

「be My Eyes」というアプリの、「AI機能」を使い、撮った写真を、分析させると、まるで、人が言葉で情景をみているかのように、説明してくれます。布の色や柄、影が落ちているかどうかまで、詳細に説明してくれます。
めぐみっふぃーさんによると、「詳細な説明ができるのは、Be My Eyesがダントツ!」ただし、「相手はAIなので、時々、見当違いなことを言うこともあります。猫のぬいぐるみを見せても、「テディベア」と言ったり・・・。」ということです。
今回は、AI機能を使いましたが、この「Be My Eyes - 目が見えない人の目になろう」というアプリは、世界中で使用されているアプリで、視覚障害者と、サポートをする目が見える人が登録をしていて、視覚障害者が誰かの目を借りたい時に、このアプリを立ち上げると、目が見える人たちに通知がいきます。サポートができる人がそのリクエストを承認すると通話することができ、遠隔でサポートを得ることができる機能もあるそうです。
「Be My Eyes - 目が見えない人の目になろう」は、App Storeや、Google Playで無料で手に入れることができます。

最後に、めぐみっふぃーさんから・・・
「視覚障害者だけでなく、視力が低下してきた高齢の方、見えなくなってきて不安を抱えている方に、「こんなアプリがあるなら活用してみたい」と思っていただけたら、見えなくても、人に頼ることが煩わしいと感じる時でも、アプリと仲良くなると、生活が楽しくなることがあるってことを、お伝えできたら嬉しいです。」とメッセージをいただきました。

ラジオネーム・めぐみっふぃーさん、石井健介さん、取材にお答えいただきありがとうございました!

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