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芦ノ湖の夏ワカサギ釣りで11.5cm頭に254尾【神奈川】時速50尾超えと好調

TSURINEWS

芦ノ湖でワカサギゲット(提供:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)

6月30日(日)、神奈川県箱根町にある芦ノ湖へ出かけた。同湖は、春のトラウトシーズンが終わりバスゲーム真っ盛り。そんななか、梅雨時期に開幕を迎えるのが夏ワカサギだ。

芦ノ湖でワカサギ釣り

ワカサギは冬の風物詩として知られているが、夏でも釣れる。ほかの釣り物が多いこと、群れによりタナが大きく上下すること、群れが分散しており釣りづらいこと、フィッシュイーターなどの活性が高いことなどにより、夏の釣り物として選ばれていないのが冬のイメージを植え付けられている要因だろう。しかし、夏のワカサギは活性が高く、空バリで釣れることから初心者にお勧めの釣りである。

芦ノ湖のポイント(作図:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)

今年は、5月下旬に試し釣りをしたが、大島周辺の水深18mで4~7cmを1時間で23尾だった。それから1カ月、そろそろ釣れ始めるだろうとやって来た。

毎年漁協によりおこなわれている春期のワカサギ採卵事業では、例年にない豊漁。そのためにニジマスなどのマス類がそれらを飽食しており、今春のトラウトゲームが悪かった要因とされている。だが、ワカサギ釣りには逆に朗報となる。

例年、ワカサギは湖尻湾から釣れ始める。そこで桃源台のボート店前を、魚探を見ながら魚影を確認。水深15~16mの位置にアンカーを下ろす。

群れを待つ作戦

まずは、金袖バリ1.5号10本仕掛け、オモリ2.5号、エサなしの空バリで釣りを開始。タックルは電動リール、自作の削り出しグラス穂先41cmを使用

しかし、仕掛けが着底したところで、魚探に反応がなくなっていた。この時期、群れの動きが速いので魚探は必須。冬と違い、タナも底層だけとは限らない。もっとも有効なのは、エンジン船による流し釣り。アンカリングせず、魚探を見ながら群れを追って仕掛けを下ろしていく釣り方だ。

ワカサギのタックル(作図:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)

ローボートでも可能だが、風が強いとボートが流されて釣りにならない。当日は微風だったため、それを選択。すると、開始15分でようやくアタリがきた。アワセを入れて仕掛けを回収すると、8cm級が1尾釣れてきた。続けて、6~8cmが3点掛け。

しかし、すぐに群れが去ってしまう。そこで、沢が流入する沖合にボートをアンカリングして、群れを待つ作戦に出る。また、群れを一定時間ボート下に止めておくため、白サシをハーフカットで付ける。

ペースアップで254尾

すると、これが大当り。しばらくアタリはなかったが、群れが回ってくると、小気味いいアタリが連発。群れが去るとアタリのない時間が続くが、水深の浅い狭い範囲を回遊しているようで、比較的すぐに次の群れがやってきた。コンスタントに釣れ出したので、2つ目のタックルを出してペースアップ。11時を過ぎて納竿とした。

湖尻の様子(提供:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)

釣果は、5~11.5cmを5時間で254尾。平均サイズは8cm前後とやや小振りだが、時速50尾超のペースならまずまず。水温が20度を超えているので、釣れたワカサギはすぐに氷を入れたクーラーへ入れ、鮮度を保つこと。芦ノ湖は水質がいいため、泥を吐かす必要はない。仕掛けは多めに携行し、尻手ロープなどタックルの落水防止は必須だ。

今年も猛暑が始まったが、芦ノ湖は避暑にいい場所だ。ぜひ、夏ワカサギに出かけてみてはいかがだろうか。

<週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース関東版』2024年7月19日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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