犬が体をスリスリしてくる5つの心理 愛犬が飼い主に伝えようとしていることとは
甘えたいだけではない！？犬が体をスリスリしてくる心理
愛犬が体をくっつけてスリスリしてくる仕草はなんとも可愛らしいですよね。微笑ましい光景ではありますが、実はさまざまな心理から擦りつけています。犬という生き物の心理を探っていきましょう。
1.甘えている
犬が飼い主さんに体をスリスリするのは愛情表現のひとつ。相手の顔や口周りをペロペロ舐めたり、目の前でゴロンと転がってみたり…これらと同じように『甘えたい』『構ってほしい』という気持ちのあらわれです。
スマホやテレビを見ているときに、愛犬がおもむろに側にやってきて体をスリスリすることはありませんか？それは『こっちを見て！』というサインかもしれません。
そんなときは愛犬の気持ちを尊重し思いっきり甘えさせてあげましょう。もしすぐに応えてあげられないときは「ちょっと待っててね」と声掛けしてあげると愛犬の気持ちも落ち着くはずです。
2.おねだりしている
前述の甘えているという愛情表現と似ていますが、自分の要求を伝えたい『おねだり』として体をスリスリすることもあります。
例えば「おやつがほしい」「散歩に連れていって」などです。体をくっつけながら上目遣いで見つめてくる、おねだり上手なワンコもいます。
可愛らしい仕草についつい応えてあげたくなる気持ちも分かりますが、習慣になってしまうと要求が叶うまでスリスリをやめない…という事態にもなりかねません。メリハリをつけて対応しましょう。
3.自分のニオイをつけたい
犬は飼い主さんに自分のニオイをつけたくてスリスリすることもあります。大好きなご主人様のニオイを身にまといたい、という意味合いもあるでしょう。
例えば他の犬と触れ合って帰宅したときに、妙に体を擦りつけてきたら見えないワンコに嫉妬し、自分のニオイで上書きしたいと思っていると考えられます。
あなたのことを独り占めしたくてスリスリしていると思うと、何ともいじらしいですね。
4.体が濡れていて不快
シャンプー後にタオルや毛布に体を擦りつけ、クネクネする光景を見た方はいませんか？これは体が濡れていることが不快で、それを取り除こうと激しくスリスリしています。
これと同じ感覚で、飼い主さんに体を擦りつけるようにスリスリするワンコもいるようです。雨の散歩の後や湿度が高い日などによく見られます。
濡れたままでは皮膚炎のリスクも高まります。体全体をドライヤーでしっかり乾かしてあげましょう。
5.体の一部が痒い
愛犬が執拗に体や顔をスリスリと擦りつけてくるときは、痒みや違和感が理由の場合があります。自分の手足、口を使って対処できない部位、例えば背中や腰からお尻にかけてが痒いけど上手に掻けなくてあなたにスリスリしているのかもしれません。
耳や目など顔周りが痒いときにも、飼い主さんに頻繁に擦りつけるような仕草を見せる場合もあります。
擦りつけてくる部位を中心に愛犬の体を確認してみてください。皮膚に赤みや炎症、湿疹、脱毛などがあれば何らかの皮膚炎を発症している可能性も。例え目視で確認ができなくても、スリスリが日に何度も続くようであればかかりつけ医を受診した方が良いでしょう。
まとめ
犬が飼い主さんにスリスリする理由は大半がポジティブなものです。とても微笑ましく思わず笑ってしまう仕草ですが、中には病気が原因の場合もあるので注意が必要です。
日頃から愛犬の行動だけではなく、体の状態もできる限りチェックする習慣をつけると良いですね。普段から密にスキンシップを図っているとささいな変化にも気づきやすくなります。言葉を話せない犬の気持ちに寄り添うことを心がけてくださいね。