介護職のやりがい・魅力とは?やりがいを見失ったときの対処法も解説!
執筆者
ささえるラボ編集部
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高齢者の日常を支える介護の仕事は、肉体的にも精神的にも重労働で大変な仕事というイメージがあります。しかし、実際には多くの介護現場で働く人が、やりがいや魅力を感じていきいきと楽しく働いています。せっかく転職するなら、そんな介護職を目指したいですよね。
そこで今回は、介護職のやりがいや魅力が何かを確認したあと、介護士の仕事内容や、やりがいを見失ったときの対処法についても解説していきます。
介護職が仕事にやりがいを感じるポイント
介護職で働く多くの人が仕事の内容ややりがいに満足感をもって働いています。実際にどのような点にやりがいをもっているのか紹介します。
【介護職がやりがいを感じる理由】
1.人の役に立つことができる仕事だから
2.社会貢献できる仕事だから
3.自分自身が成長できるから
4.専門性がある職業だから
1.人の役に立つことができる仕事だから
介護職は利用者さんの生活を支える重要な職業です。自身の関わり方によって利用者さんの自立度や生活の質が大きく変わったり、利用者さんだけでなく、そのご家族にとってもレスパイトケアの役割を担ったりすることもあります。
直接的に利用者さんやご家族と関われる仕事がほとんどであるため、感謝の言葉などを受け取る機会も多くやりがいを感じやすいと思います。
また自立支援を行うことも介護職の重要な仕事であり、利用者さんが障害や認知症で「できないこと」や「できなくなったこと」が「できるようになる」瞬間に立ち会えるのも介護職のやりがいといえるでしょう。
利用者さんと社会との接点の創出や利用者さんの眠っている潜在的な能力を引き出したりできるよう関わりを持つことは、福祉・介護の仕事の醍醐味と言えます。
2.社会貢献できる仕事だから
日本は、65歳以上の人口の割合が全人口の21%以上を占める超高齢社会です。その影響で、医療や介護、年金といった社会保障費の増大という課題を抱えています。介護職が日々の介護を通して要介護者の自立を支援することで、要介護者やその家族の助けになるのはもちろん、社会保障費の抑制に貢献することができます。
また、介護職は利用者さんが送りたい生活に戻れるようにサポートするという重要な役割もあります。多くの利用者さんは、慣れ親しんだ自宅で過ごすことを望んでいるため、お住まいの地域の関係機関や住民、医療機関とも連携し、より多くの利用者さんが望む生活を社会全体で協力し、提供していくことにも貢献しています。
3.自分自身が成長できるから
介護職で働くことは、介護の技術はもちろんのことコミュニケーション能力、相手の立場に立って考える力、傾聴力などの対人スキルや、限られた時間の中で迅速に判断し行動する力、利用者さんの状況等にあわせて行動する柔軟性や対応力など社会で生きていくうえで必要な力を身につけることもできます。
さらに、高齢者の方と関わる機会が非常に多いため、人生の先輩である高齢者の方の人生経験や最期に立ち会うことからも多くの学びを得ることができます。
4.専門性がある職業だから
介護職は専門性のある職業です。無資格・未経験からでも始められるという点で専門性が低いと誤解を生みやすいですが、資格を取得し、介護を行うために必要なスキルや知識を身につけることで実施できる業務の幅や内容が異なってくるのです。
また、それらの知識やスキルのみではなく、利用者さんにとって身近で接している存在であるため些細な変化に気が付きやすく適切な病気の治療や事故の防止に繋がるような情報を得られる存在でもあります。
適切に医療職や医療機関、ケアマネへ介護職が情報連携することは、介護職の専門性があるからできることと言えるでしょう。
介護職で働くと、さまざまな専門性を身につけることができるため、家族や友人に介護が必要となった際にも力添えができるという点では高齢社会において、ご自身の生活でも強みになるでしょう。
介護職におけるやりがい以外の魅力
先述したように、介護職には多くのやりがいを感じる場面があります。しかし、ただやりがいを感じるだけでは、そこまでのプロセスで心が折れてしまうこともあると思います。
ここからは、やりがい以外の介護職における魅力を解説します。
【介護職の魅力】
1.ライフスタイルに応じた働き方ができる
2.無資格・未経験からでもキャリアアップやキャリア形成を目指せる
3.IT化、ICT化を進める動きや処遇の改善など働き方に関する見直しも行われている
1.ライフスタイルに応じた働き方ができる
介護職は正社員や契約社員、パートやアルバイトなど、さまざまな雇用形態があります。また、利用者さんが24時間利用している入居型施設や、日中だけ利用する通所型施設、自宅で必要なケアを受ける訪問介護などサービス形態もさまざまです。
そのため、介護職の働き方は多様な選択肢から選ぶことができます。
たとえば、「子育てをしているので昼間だけ働きたい」「昼間は資格取得の時間にしたいので夜だけ働きたい」などそれぞれのライフスタイルや状況にあわせた働き方を選択することが可能です。
また、職種や職責によっては身体介護を行わない仕事もあるため、「年齢を重ね、力仕事や夜勤は厳しい」といった方でも、キャリアアップやキャリアチェンジを行って働き方を変化させることができる業界です。
ライフスタイルや年齢に合わせた働き方ができるのは介護職の魅力と言えます。
2.無資格・未経験からでもキャリアアップやキャリア形成を目指せる
介護職は、無資格・未経験からでも資格の取得を目指していく中でスキルを身につけ、キャリアアップやキャリア形成ができる職種です。ファーストキャリアとして介護職でのキャリア形成を行う人もいれば、子育てが落ち着いて手に職をつけたい人、定年退職後にまだまだ働き続けたい人など年齢や性別にこだわらず、挑戦したい気持ちがあれば誰にでもチャンスがあります。
一方で、キャリア形成の第一歩として受講する人が多い介護職員初任者研修は、合計130時間の研修内容で構成されており、初任者研修を受けた次のステップとして受講されることが多い実務者研修では、合計450時間の研修があります。
そのため、なんとなく介護職はだれでもできるだろうと安易な気持ちで挑戦しようとしている人は、思ったよりもキャリア形成等が難しいと感じる可能性があります。専門性がある職種であるからこそ、介護に対する気持ちや、やる気は非常に大切です。
3.IT化、ICT化を進める動きや処遇の改善など働き方に関する見直しも行われている
高齢化が進む日本において、国としても介護業界は力をいれていきたい業界です。
そのため、ロボットの導入やICT化の推奨、介護職に携わる人の給与を向上させるために介護職員等処遇改善加算を行うなど、さまざまな取り組みが行われています。
介護現場のロボット活用やICT化は、介護職の身体的負担の多い業務を効率化し、より利用者さんに向き合う時間を確保することができます。介護サービスの質が向上し、より利用者さんの満足度が高まることが、介護職のやりがいにも繋がっていくと言えます。
これらの国の推進してる取り組みの成果もあり、介護職の離職率は近年低下傾向にあります。介護労働安定センターの調査によると、2022年に14.4%だった介護職員の離職率が、2023年には13.1%へと低下しており、過去最低の数値を記録しました。※
出典:介護労働安定センター令和5年度介護労働実態調査「事業所における介護労働実態調査 結果報告書」
介護職の仕事内容
介護職がやりがいや魅力のある仕事であることはわかりましたが、実際にどのような仕事を行っているのでしょうか。ここからは介護職の仕事内容を簡単に見ていきましょう。
介護職の仕事内容は細かく見ると非常に幅広いですが、大きく分けると以下の4点です。
【介護職の仕事内容】
1.身体介護
2.生活援助
3.レクリエーションなどの企画運営
4.事務的な業務(介護記録の作成など)
1.身体介護
身体介護は利用者さんの身体に触れて日常生活をサポートするケアです。自分の力で思うように体を動かせなくなった利用者さんに対し、食事介助や入浴介助、排泄介助、移乗介助などを行います。
この際も基本となるのは自立支援です。むやみに介助をするのではなく、利用者さんの様子をうかがいながら専門的な視点で必要な介助を行います。 時には身体的な負担のある仕事もありますが、利用者さんそれぞれの状況を把握しアセスメントをしながらケアを行うことで、利用者さんの生活の質の改善が見られた際はとてもやりがいを感じるでしょう。
2.生活援助
生活援助は生活をサポートするケアのことで、身体介護とは異なり利用者さんの身体に触れずに行うケアです。具体的には掃除や洗濯、調理、配膳などがあります。
例えば訪問介護では、介護保険内のサービスにおいて利用者さん自身のケアはできますが、その家族の分までケアすること(例:家族の分のご飯を作るetc.)はできません。
生活援助も身体介護と同様、大事な視点は自立支援と尊厳の保持を行うという点です。家事代行サービスのスタッフとは違い、その援助のなかにそれらの視点を含むという部分が介護職の仕事の特徴と言えます。
3.レクリエーションなどの企画運営
特別養護老人ホーム(特養)や有料老人ホームなどの入居型の介護施設や通所介護施設(デイサービス)では、脳トレゲームや健康体操といったレクリエーションを企画・開催するのも重要な業務です。レクリエーションは利用者さんに周囲との繋がりを持ってもらうきっかけとなったり、普段は動かさない体や脳の一部を使って遊ぶこともできるため、身体機能の維持や向上にも繋がる可能性があります。
介護保険法では、要介護者の「自立支援」と「尊厳の保持」を基本理念として掲げています。つまり介護職の仕事には、高齢者の自立を支援し、人としての尊厳を守りながら、その人らしい生活ができるよう支えるという目的があるのです。
4.事務的な業務(介護記録の作成など)
利用者さんの状態を把握し、些細な変化にいち早く気づくことも介護職にとっては必要な業務です。とはいえ、検査をして病気を発見する医師とは異なります。介護職にできることは、検査以前に日常の些細な変化に気づくことです。
そのために、体温や食事の状況、日々の様子などを介護記録として作成し、質の高いケアの提供や異常の早期発見に努めましょう。
介護職に向いている人の特徴
介護職のやりがいや魅力、仕事内容について解説してきました。介護職は非常にやりがいのある仕事ですが、仕事の軸や、個人の特性は人それぞれであるため、他の職種でも言えることですが介護職に就けば誰もがやりがいを感じられるというわけではありません。
向上心を持って前向きに働いていくには、介護職への適性を備えている必要があります。一方で、働きながら身につけていけるものもありますので、必ずしもこの特徴に当てはまらなくてもチャレンジする価値はあると言えます。では、どんな人がより介護職に向いているのかを解説します!
【介護職に向いている人の特徴】
1.心身ともに健康で体力に自信がある人
2.誰かのために動くことが好きな人
3.人と関わることが好きな人
4.視野が広く多様性を受け入れられる人
5.介護職の仕事に強く興味がある人
1.心身ともに健康で体力に自信がある人
介護職の業務は、利用者の体を支えながら、入浴を介助したり、ベッドから車椅子に移乗する際の介助をしたり、といった身体介護が中心です。さらに入居型の施設では、月に何度か長時間の夜勤があるのが一般的です。体を使う重労働で、気を遣う場面も多く、ストレスもあるので、心身ともに健康で体力があることは必要な条件です。
また、多くの施設がシフト制を取り入れているため、急な体調不良による欠勤が多いと周囲にも負担をかけてしまいます。もちろん、健康が第一ですので無理して出勤をする必要はありませんが、人が資本の業界であるため背景事情として知っておく必要はあります。
ただし、最初は自信があるというほどではなくても、仕事をしているうちに体力がついてくるケースも多いでしょう。
また、身体介護をする際には、体に大きな負担をかけずに最小限の力を使う「ボディメカニクス」という介護技術もあります。さらに、近年では移乗介助用のロボットを取り入れている施設も多くありますので、体力面などに不安がある人は、ロボットを導入している事業所を探してみるのもよいでしょう。
健康面に関しても、夜勤のない雇用形態で応募をすることもできますので、自身に合った働き方ができる事業所を探してみてください。
2.誰かのために動くことが好きな人
介護職は、利用者さんやそのご家族と日々接するサービス業です。そのため、入浴や排泄など、人のセンシティブな領域に携わる介助も仕事内容として伴います。
利用者さん側も、これらの場面を他人に見られるというのには緊張や抵抗がある場合もあります。その緊張や抵抗を少しでも減らすためには、介護職員が相手を安心させ、すべてを受容する姿勢を見せることが大切です。
そのため、誰かのために動くことや、人を支えることが好きな人は介護職により向いていると考えることができるでしょう。
3.人と関わることが好きな人
介護職の人は、日々利用者さん、ご家族、一緒に働く職員など多くの人とコミュニケーションをとりながら働いています。コミュニケーションの機会が多ければ多いほど、相手のことをしっかりと把握できたり、情報伝達がスムーズに進んだりと介護の質も高まっていきます。
そのため、人と関わることが好きな人は介護職に向いていると言えるでしょう。コミュニケーション能力が高くなければいけないというわけではありません。人が好き、人と話すことが好きという前提条件があれば、働いているうちにコミュニケーション能力も高まっていくでしょう。
4.視野が広く多様性を受け入れられる人
介護施設の利用者さんは皆、働いていた環境や出身地、家族構成、入所の背景などが異なります。 そのため、視野を広げて物事を見ることができたり、多様な価値観を受け止めることができる人は介護職に向いていると言えます。
たとえば利用者さんから要望を受けた際ときや介護職の思い通りに進まないときに、相手のことを否定し自分の意見だけを通してしまうと、利用者さんの尊厳や自尊心を傷つけることになってしまいます。このときに、自分が正しいと思っているものを客観的に見直してみることであったり、相手の主張の背景にある思いなどを汲み取ろうと意識したりすることで、質の高い介護の提供に繋けることができるでしょう。
また、介護職は常に利用者さんの体調の変化や異変、ケガのリスクなどに注意しておく必要もあります。目の前の利用者さんと向き合うことはもちろん大切ですが、その利用者さんの周囲の環境なども必ず確認しておくようにしましょう。
5.介護職に強く興味がある人
そして何より、介護に興味があることは非常に大切です。
前述した1~4の特徴を網羅していても、介護に興味がなければ長く働くことはできません。
介護に興味があるという気持ちがあれば、コミュニケーションなどのスキルや介護知識などを身につけることも苦にならないでしょう。利用者の体の状態はさまざまで、ケースバイケースで柔軟に対応するには、健康や医療、認知症などに関する幅広い知識が求められます。時代に応じて新しい介護技術や理論を学んで取り入れていくことも必要です。
業務にあたるうえでわからないことがあれば、先輩に聞くか自分で調べて理解しなければなりません。なかには介護職向けの研修を積極的に実施している事業所もあります。興味があることであればインプットしやすいとは思いますが、勉強好きな人や学習意欲が高い人は、より成長速度があがるため、早いうちから活躍しやすいでしょう。
やりがいを見失ってしまったときは?
もともとは介護職に意欲や魅力を感じて就職した人でも、一時的にやりがいを感じられないことはあります。ここからは、介護職がやりがいをなくす主な原因や解決策を探りましょう。
介護職がやりがいをなくす主な原因
1.働く目的を見失っている
何年か介護職を続けて慣れてくると、毎日が同じ業務の繰り返しのように見えてくるかもしれません。自分が何のために働いているのかがわからなくなると、やりがいを感じにくくなってしまいます。
2.人間関係の悩みがある
人と関わる機会がどうしても多い介護職では、人間関係に関する悩みも生じやすいです。1人の利用者さんとうまくいかなくなると自信をなくしてしまったり、職員でも気が合わない人がいると出勤することが憂鬱になったりと、やりがいを持ちづらくなるでしょう。
3.業務が忙しすぎる
人手不足の事業所で働いていると、長時間勤務や不規則な勤務が増えがちです。また、忙しいとミスを起こしやすくなったり、ミスを起こしてしまうと自信をなくしたり…と忙しい毎日が続くことは疲労やストレスの原因となり、やりがいを感じられなくなることもあるでしょう。
4.給料が安すぎる
近年は待遇改善が進んでいますが、介護業界は、ほかの業界と比べて賃金が高いとはいえません。事業所によっては、業務内容や業務量に対して給料が安すぎるところもあるかもしれません。
報酬は働くモチベーションにも繋がる要素の1つであるため、その額が労働に見合わないと感じる場合にはやりがいを感じられなくなるのは当然です。
やりがいを感じられなくなったときの解決策
働いている中でやりがいを感じづらくなったらどのように対処すればよいでしょうか。このときに、すぐに辞めてしまえばいいと考えるのは辞め癖もつくため危険です。現状と向き合い、改善できる点があるかどうか確認していきましょう。
1.働く目的を再確認
毎日が同じことの繰り返しのように感じたときは、介護職になりたいと思ったきっかけや、入職初日に考えていたことを思い出してみましょう。そのときの目的や目標は達成できていますか。
また、介護職は日々の生活を支える仕事であるため、同じことの繰り返しが多いですが、利用者さんとの関わりの中で、全く同じコミュニケーションをとることはありません。相手を知ろうという気持ちが持てると、新しい変化や気づきが見えてくるかもしれません。
2.配置換えを相談する
人間関係の悩みがある場合は、管理者に部署異動や配置換えの相談をしてみるのもよいでしょう。勤務先が複数の事業所を運営している規模の大きな法人であれば、別の事業所に移ることもできるかもしれません。
配置換えの希望がかなわない場合や小規模な事業所で異動ができない場合は、転職を検討するのも一つの方法です。
3.オンオフの切り替えを意識する
以前は好きだった仕事が楽しく感じられないときは、多くの場合、疲れやストレスがたまっています。まずは、オンとオフの切り替えを意識してみましょう。
楽しく仕事を続けている介護職には、オンオフの切り替えがうまい人が多いようです。休みの日には仕事のことを頭から追い出して、休息をしっかり取り、遊びや趣味を思い切り楽しんでリフレッシュしましょう。
4.働き方を見直す
子育てや家族の介護と仕事の両立が負担、夜勤が体力的にきついなどの場合は、働き方を変えることも1つの方法です。
同じ事業所内で、雇用形態を変えてもらい労働時間の調整を行うことや、勤務時間や日数を減らせないかの相談などを管理者にしてみましょう。
また、現事業所ではどうしても対応できないと言われた場合には無理に我慢せず、条件を満たす施設などへの転職も視野に入れましょう。
5.転職を検討する
人手不足や施設の体制が原因で、極端に業務量が多い・休みがとれない・残業時間が多いなど、勤務している事業所の労働環境に問題がある場合は転職を検討してもよいかもしれません。
もちろん、施設内で自分だけがそのような状態なのであれば、管理者に相談することも方法の1つですが、このような状態の施設の場合、周りも同じ働き方をしていることがほとんどです。
転職先を探す際に、今までと同じサービス形態の施設を探すことも1つですが、気分転換やモチベーションの回復を狙うのであれば、他のサービス形態の施設の見学に行ってみて、検討するのもよいかもしれません。
たとえば、特別養護老人ホーム(特養)で働いていて、夜勤が多かったり、身体的な負担が多かったりで悩んでいる人は、夜勤がなく、介護度が低い利用者さんが多い通所型の介護施設(デイサービス)などに転職をしてみると、給与は若干下がるものの、負担が軽くなり、本来の目的ややりがいを再度感じることができるかもしれません。
6.資格を取得してキャリアアップやキャリアチェンジを図る
給与などの待遇に不満があり、やりがいを感じられなくなっている場合は、キャリアアップやキャリアチェンジに向けて資格を取るのも一つの方法です。
厚生労働省の「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、介護職員の平均給与額は、「保有資格なし」で268,680円であるのに対し、「保有資格あり」だと320,540円で、約5万円の差があります。特に、介護支援専門員(ケアマネージャー)や社会福祉士の資格があると、収入が高くなる傾向が見られます。※
出典:厚生労働省令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果
まとめ:自分自身がやりがいを感じて働くことが大切です!
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