上丸子小4年の総合学習 河川敷のイベントで発表 「伝える」実践さまざま
上丸子小学校(中原区)の4年生が多摩川について学習した成果を、多摩川河川敷でイベント形式で発表した。3月8日に丸子橋ピクニック広場(同)で開かれた「遊んでマスターたまらんど」。昨年末からの約2カ月間、「分かりやすく伝えること」に全力で取り組んだ。
同校では例年、総合学習で多摩川について学び、学習の成果を校内外で発表してきた。今年の4年生は、多摩川の生き物のことや魅力などを伝えるため、「動画を作る」「商店街にポスターを張る」などの発表方法を検討。昨年末に「河川敷でイベントを開き、地域の人々に伝えよう」と決まった。
多摩川河川敷でイベントを開くには市に届け出る必要があるが、児童自ら企画書を作成して提出。学習成果を伝える企画を全クラスで考え、紙芝居や釣りゲームなど計16の企画がまとまった。
チラシ配りも率先
児童たちが多摩川について「主に小さな子どもたちに伝えたい」と希望したため、教員たちも「楽しく、分かりやすく伝えること」を意識した。4組の担任・澤木優奈教諭は子どもたちの様子を見ながら「多摩川の魅力を伝えようという目標を見失わないように」と声をかけたという。
2月27日には3年生と合同で「プレイベント」を開催して、本番と同じプログラムを実践。各チームで課題を洗い出し、「もう少し説明を加えよう」「ゲームの目的を声掛けしては」などと意見を出し合い、修正のうえ本番に臨んだ。
イベント当日は「習い事のある子も来られるように」という児童の発案で、午前と午後のシフト制にした結果、学年の約7割が参加。日ごろおとなしい児童が堂々と紙芝居の読み聞かせをしたり、率先して「宣伝チラシ」を配って回る姿も見られたという。
学年主任の高野智仁教諭は「多摩川の学習に加え、『伝える』ために行動してくれた。様々なことが学べたと思う」と手応えを語った。