倉持裕×林遣都のタッグによる、M&Oplaysプロデュース『帰れない男~慰留と斡旋の攻防~』がテレビ初放送
CS放送「衛星劇場」にて、2024年4月13日~5月6日下北沢・本多劇場ほかで上演された、M&Oplaysプロデュース『帰れない男~慰留と斡旋の攻防~』を、7月28日(日)にテレビ初放送することがわかった。
本作は、倉持裕×林遣都のタッグでおくる書下ろし公演。それぞれの思いが交差する、先が予想できない新作心理サスペンスで、林遣都演じる主人公の男が不思議な屋敷に誘い込まれ、次第に正気を失っていく姿を描く。
主演を務めるのは、2016年にBunkamuraシアターコクーンで行った倉持裕演出のM&Oplaysプロデュース『家族の基礎』で初舞台を果たした林遣都。加えて、藤間爽子、柄本時生、新名基浩、佐藤直子、山崎一ら人気と実力を兼ね備えた俳優たちが謎多き物語に挑んだ。
なお、林遣都のサイン入公演パンフレットが当たる視聴者プレゼントも実施される。
さらに、倉持裕が作・演出し、林遣都が初舞台を果たしたM&Oplaysプロデュース『家族の基礎~大道寺家の人々~』も放送される。
【あらすじ】
思い返すと、その屋敷は確かに立派な門構えではあったが、迷子になるほど中が広大だったとは、男(林遣都)は思いもしなかった。 男は、気まぐれに親切にした若い女(藤間爽子)に招かれそこへ来た。最初、女はこの屋敷の女中かと思っていたら、実は主人の女房だった。年の離れた亭主(山崎一)を持つと、若くともこんなアンバランスなムードを身にまとうようになるのかと、男は勝手に納得する。屋敷の中は薄暗い上、廊下も恐ろしく長く、部屋の数も分からなかった。 数日経って、友人(柄本時生)が連れ戻しに来たが、男は「帰ろうにも出口にたどり着けないんだ」などと困った顔をする。中庭を挟んだ向かいの広間で、夜ごと催される誰かの宴。その幻想的に揺らめく人影をぼんやり眺める女に、男は次第に惹かれていく。男を躊躇させるのは、留守がちで、まるで自分の妻を斡旋するかのような、主人の謎の振る舞い。 引き留めるわけではないが、時折、何やら共謀をほのめかすような女と、その主人との間で、男は次第に正気を失っていく…。