本格博多風「水炊き」の作り方。鶏の旨みを存分に楽しめる!
シンプルなだしが絶品!水炊きの作り方
鶏手羽先、鶏手羽元、鶏もも肉を使って、丁寧に水炊きを作っていきましょう。じっくり煮込んだスープは、鶏の旨味がぎゅっと濃縮されていて、本格的な味わいです。本場博多流の食べ方と、おすすめのしめもご紹介していきます。
材料(2〜3人分)
スープ
鶏手羽元:4本
鶏手羽先:4本
鶏もも肉:1枚
長ねぎ(青い部分):1本分
スライスしょうが:2片分
水:約1L
具材
キャベツ:1/8個
長ねぎ(白い部分):1本分
きのこ(まいたけやえのきなど):1袋
豆腐:1丁
※具材はお好みのものを用意してください。スープのおいしさを邪魔しない野菜やきのこがおすすめです。水菜や春菊、白菜なども定番の具材です。
水炊きのおすすめ具材は下記をチェック▼
作り方
鶏手羽先を3つに切り分ける
鶏手羽先を3つに切り分けます。まず、ふたつに折れる関節に包丁を入れ、先端の細い部分と鶏手羽中に切り分けます。つぎに、画像のように、切った鶏手羽中にある2本の骨の間に包丁を入れ、半分に切り分けます。
鶏手羽元は、骨に沿って切り込みを入れます。
鍋に鶏もも肉以外のスープの材料をすべて入れる
切った鶏手羽先と鶏手羽元をざっと水で洗い、ぬめりや血合いを落としてから鍋に入れます。スライスしょうがと、長ねぎの青い部分を鍋に入れたら、肉がしっかり浸るように水を加え、火にかけます。
※なるべく大きな鍋を使用しましょう。
煮立ててアクを取る
ひと煮立ちしたら、アクが出てくるので、丁寧に取りのぞきます。
弱めの中火で1時間から1時間半煮込む
アクを取ったら、火を弱めて1時間から1時間半煮込みます。途中で水が蒸発して少なくなり、肉が頭を出すようなら、水を100ccずつ追加してください。
※寸胴鍋など、深さのある鍋を使用すると水分が蒸発しにくいです。
もも肉を入れて20分ほど煮る
1時間以上煮たら、食べやすい大きさに切った鶏もも肉を入れて、さらに20分ほど煮込みます。
鍋に切った具材を盛り付けて鶏肉をのせる
キャベツはざく切りに、長ねぎは斜め切り、えのきだけはほぐして鍋に入れます。豆腐も食べやすい大きさに切って加えます。煮込んだスープ鍋から鶏手羽中と鶏手羽元、鶏もも肉を取り出して野菜の上にのせます。
※鶏手羽先の先端部分も食べられますが、骨が多く食べにくいため、鍋には入れても入れなくてもOKです。スープには、すでに鶏手羽先の旨味がしみ出ています。
漉したスープを注いで煮立たせて完成
野菜をセットした鍋に、煮込んでおいたスープを漉して加えます。そのまま火にかけ、野菜がやわらかく煮えたら完成です。
水炊きの食べ方
まずはスープを堪能
水炊きができたら、まずはスープだけを堪能するのがおすすめです。スープに塩を少々入れて、飲んでみてください。
長時間煮込んだ鶏の旨味あふれるスープは、それだけでもおいしくいただけます。柚子こしょうと刻みねぎを散らすなど、お好みの薬味をプラスして、じっくりスープをご堪能ください。
鶏肉を塩かポン酢しょうゆで
スープを味わったら、鶏肉をいただきます。鶏肉はすでに長時間煮込んでいるので、鍋で野菜を煮ている間に食べられます。野菜や豆腐は煮えたら、どんどん食べていきましょう。
おすすめの味付け
塩かポン酢しょうゆでシンプルにいただくのが本場流。薬味にはもみじおろし、おろししょうが、ねぎ、ゆずなどが添えられます。また、ゆずこしょうも定番ですよ。
しめは雑炊でもラーメンでも
最後のお楽しみのしめは、ごはんか麺、お好きなほうを入れましょう。鶏だしと野菜の旨味がたっぷり詰まったスープは、絶品雑炊にも、絶品ラーメンにもなります。麺はとくに、ちゃんぽん麺がおすすめです。
鶏肉を少し残しておいて、雑炊やラーメンにトッピングしたり、卵や薬味を追加したりすると、よりいっそうおいしくいただけますよ。
鶏だし濃厚な「水炊き」をご家庭でおいしく堪能!
博多名物の水炊きは、本場の博多に行くとおいしいお店がたくさんあります。ただ、水炊きを食べたくなったからといって、気軽に博多まで足を運べない……という方がほとんどではないでしょうか。
そんなときは、ご紹介した水炊きレシピをご家庭で作ってみてください!煮込む時間はかかりますが、ずっと見張っている必要もないので、片手間で作ることができます。食べ方としめにもこだわれば、博多気分を味わえるかもしれませんね♪
ライター:Uli(webライター)