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えっ、こんなところに!?神戸の学園都市で見つけた『ダイエー資料館』に潜入! 神戸市

Kiss

大学や専門学校が多数あり、若者が溢れる街として知られる神戸市西区の学園都市。そこにはお馴染みのスーパーマーケット「ダイエー」の歴史を肌で感じられるスポット『ダイエー資料館』があることをご存知ですか?今回その存在をはじめて知り「スーパーの資料館…?」と興味が湧いた筆者。実際に訪れてみると、懐かしい昭和のアイテムや当時の店舗の雰囲気が感じられる、超面白スポットでした!

資料館の場所は、ダイエーの創業者である中内㓛さんが“世界に通用するビジネスパーソン”を育成するべく創立した『流通科学大学』の地下。平日のみ開館しており、利用するには事前予約が必要ですが、公式サイトの予約フォームより簡単に申し込みができました♪

学内にはほかにも『中内㓛記念館』などもあり、経営者として名高い実績を数多く残した中内さんの軌跡をたどることがきる貴重なスポットなんです。

資料館は大学敷地内の「研究・講義棟」にあり、懐かしい大学の雰囲気にキョロキョロしつつも恐る恐る潜入。

足を踏み入れると出迎えてくれた、お馴染みのオレンジ色のマークに思わずホッとしてしまいました(笑)。

階段を降りると一面オレンジの廊下に驚きますが、ドアをググっと開けて入ります。

入ってすぐに目に飛び込んだのはダイエーの経営理念「For the Customer」の文字

流通業界に革命をもたらした企業「ダイエー」は、日本経済に大きな影響を与えた一大企業。入口付近の年表ではその歩みがわかりやすくまとめられていたり、懐かしのロゴマークも見ることもできます。

設置されたピアノではダイエーの社歌を演奏することもできそうです!
テレビや扇風機といった家電もPB商品として販売されていたことに驚きです

業界に先駆けて販売されたPB(プライベートブランド)商品なども展示され、家庭に密着し幅広い商品を安価で提供し続ける企業努力に触れることができます。

記念撮影にもぴったり!インパクト大な展示です

そして何よりインパクトがあるのはこちらの「主婦の店 ダイエー本店 大阪」(千林駅前)の再現展示。主婦の店の「主」の字を大きく掲げる煌びやかな看板に心が躍ります!

ダイエーが赤字に転じた際、V字回復を願い掲げられた「V革」のシンボル『V革うさぎ』には、人々の熱い思いがびっしり

ほかにも日本初のハンバーガーチェーンとしてお馴染みの『ドムドム』はもちろん、『Big Boy』や『ウェンディーズ』『HUB』など、「このお店もダイエーが手掛けていたの!?」と驚くような事業についても紹介されていて、新鮮な気持ちで楽しむことができました。

さらに1995年に発生した阪神・淡路大震災でいち早く支援を開始した様子を時系列で紹介。震災当時お店の休業が相次ぐ中、ダイエーの灯りに希望を感じた人も多いのではないでしょうか。

またダイエーはスポーツ事業にも力を入れており、『福岡ダイエーホークス』やバレーボールチーム『ダイエー・オレンジアタッカーズ』の貴重な資料やユニフォームも展示され、スポーツ好きにたまらない内容になっています。

館内奥ではボリュームたっぷりのアーカイブ映像とともに、ダイエーにまつわるありとあらゆる資料を見ることができます。

中には「店長マニュアル」や当時配布された「チラシ」など、歴史的観点からも価値が高そうな資料がなんと見放題。

これ、全部見せてもらっていいの…?と思うような詳細な資料がずらりと並びます
ダイエー名谷店(須磨パティオ)のオープン記念アルバムにはゲストとして登場した歌手・細川たかしさんの姿もありました!
中内さんが唱えた「ネアカ のびのび へこたれず」は建学の精神として今も大学に息づいています。気持ちが明るくなるいい言葉ですよね!

消費者の暮らしを第一に「流通革命」を起こし続けた経営者・中内㓛さんの活躍とともに、ダイエーの企業努力を展示を通して体感。日本の消費文化をどのように作り上げたのかをわかりやすく知ることができ、経済に詳しくない筆者もかなり楽しむことができました!

ここまでじっくり鑑賞すると、中内さんの人となりについてもっと知りたくなった筆者。同学内にある「中内㓛記念館」にも足を運んできたので、その様子は後日改めてレポートします!


場所
ダイエー資料館
(神戸市西区学園西町3丁目1番 流通科学大学キャンパス内)

時間
10:00〜15:00
※要予約

入館料
無料

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