167店舗を展開する中国が低迷 ジンズHDの通期決算は増収増益も海外事業の営業利益は88%減
アイウェアブランド「ジンズ(JINS)」を手掛けるジンズホールディングス(以下、ジンズHD)は10月11日、2024年8月期の通期連結決算を発表した。売上高は829億9900万円(前年比13.3%増)、営業利益は78億3600万円(同61.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は46億7100万円(同165.1%増)と大幅な増収増益だった。
ジンズHDは8月末時点で国内495店舗、海外241店舗の合計736店舗を展開しているが、国内外での新規出店効果などで売上高が2桁増となった。
売上構成比で77.5%を占める国内事業は、売上高は前年比14.5%増となる642億9300万円、営業利益は同74.5%増となる77億9100万円と好調だった。紫外線や光によって色が変わる可視光調光レンズなどの季節性の商品が好調で、単価の上昇を牽引した。
一方で、海外事業は中国の消費低迷の影響で、売上高は前年比9.3%増となる187億500万円、営業利益は同88.4%減となる4400万円だった。ジンズHDは中国で167店舗を展開しているが、不動産市場の低迷や若年層の失業率の上昇などを要因とする消費低迷が同社の業績に影響した。
2025年8月期の連結業績予想を発表した。売上高は901億円(前年比8.6%増)、営業利益は85億円(同8.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は52億3000万円(同11.9%増)としている。