『551蓬莱』の汁麺(ラーメン)を持ち帰ることが出来るって知ってた?
「551蓬莱」と言えば豚まんである。いつ何時も店の前は長蛇の列、豚まんを買い求める人が次から次へとやって来る。わかるぞ、その気持ち。
せっかくなのでと、記者はいつも中華ちまきや甘酢団子まで買ってしまう。ある日、例によって「豚まん・ちまき・甘酢団子」の鉄板セットを購入しようとした時のこと。
横のレジで会計をしようとしていた人が、こう言った。 “あ、すみません。やっぱりラーメンも追加で! ” ……ん? 持ち帰り用のラーメンなんてあったっけ??
・ようやく購入
店員さんは後ろを向いて、スッとプラスチック容器に入ったものを差し出していた。そう言えば551は夏季限定で冷麺を販売しているが、雰囲気が似ている。
急いで記者もラーメンを頼もうと思ったのだが、時すでに遅し。どうやら、その日の分は販売終了してしまったようだ。仕方がないので、次の機会の楽しみにすることにした。
それからしばらく時間をおいて、久しぶりに購入の機会に恵まれた。夕方だったが売り切れてはいないだろうかと店を覗くと、2パックほど残っていそうな雰囲気。
また前回は気が付かなかったが、その日は値札が出ていた。2人前で400円とのこと、買うしかない。
・落ち着く味
やはり予想通り、冷麺と似たようなパッケージ、セットである。生麺と汁のみのシンプルなもので、具材は自分で用意する必要がある。
いつもテイクアウトを利用してしまうので、店内飲食可能な551に入ったことは数えるほど。そのうち、ラーメンを食べたのは1度くらいだろうか。とてもシンプルで落ち着く味だった記憶はある。
大阪以外にもう少し、飲食ができる551が増えると良いのになと思いつつ「汁麺」と書かれたラーメンを持ち帰った。お湯を沸かし、さっそく麺を茹でて食べてみよう。
沸騰したお湯に麺をドボンし2、3分湯がく。汁は濃縮タイプなので水を加えて温め、器に移す。茹で上がった麺を湯切りし、汁の中に入れれば完成だ。
当てにならない思い出によればトッピングもまたシンプルなものだったので、この日もチャーシューとメンマとネギを乗せるにとどめて置いた。
しょうゆの良い香りがフワッと漂い、もうそれだけで幸せな気分だ。麺は柔らか目でありながらモチっとした食感。ツルツルとした喉越しが気持ち良い。
しょうゆスープも、これぞラーメンと言いたくなるような王道中の王道な味で最高。白胡椒があれば振りかけると、より一層旨味が増すのでお試しあれ。
奇をてらわないこの感じは、定期的に摂取したくなる味である。生麺なので、賞味期限がそう長くない点だけが残念だ。
いやはやしかし、おぼろげな記憶も案外馬鹿にできないことを実感する、とても落ち着く味だった。今後551に寄る際は、豚まん・中華ちまき・甘酢団子に汁麺が加わることは確実である。
参考リンク:551蓬莱 ラーメン
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.