「我々は静岡の清水エスパルス。1−0は望んでいない」ファジアーノ岡山戦後の監督・選手コメント
清水エスパルスはファジアーノ岡山と1-1で引き分けました。後半23分にCKのこぼれを拾ったDF高木践選手がクロス。ゴール正面でフリーになったDF住吉ジェラニレショーン選手がヘディングで合わせて先制しました。後半30分にCKから追いつかれ、その後もピンチを迎えましたが、逆転は許しませんでした。
両GKのビッグセーブが光った試合でした。秋葉忠宏監督は「積み上げてきたものを発揮できている。3連戦タフに戦って自信から確信に変わった」と選手をたたえました。
一方、4試合2失点と守備は安定してますが、いずれもセットプレーからの失点。「課題は明確。ただあまりナーバスにならず、2点目、3点目と取りにいく方に注力したい」と攻撃面の改善に目を向けました。
秋葉忠宏監督「自信から確信に変わった」
―試合を総括して。
3連戦を選手がタフに戦ってくれた。アウェーで先制して勝ち点3を持ち帰りたかったが、自分たちが積み上げてきたものを発揮して、大きな自信から確信に変わった。
チームとしても選手としても「やれる」ということは分かっている。あとはどう勝ちきるか。やはり1得点じゃJ1は勝たせてくれない。1失点を悔やむより、2点目、3点目、4点目を取れるチャンスがあったので、そこの精度を上げていきたい。いい形は見せてくれている。われわれは静岡の清水エスパルスです。1−0は望んでいない。4点、5点とれるチームになりたい。
―2戦連続失点を喫したセットプレーの対策は。
明確な課題が出ている。ただセットプレーはどれだけ注意しても防ぎきれないものもある。相手は準備できて、ノープレッシャーで蹴れる。もちろん注意深くやるが、あまりナーバスにならず、どう2点目、3点目、4点目を取りにいくというところに注力したい。
―ビッグセーブのあった沖悠哉選手への評価を。
アウェーでも非常に落ち着いて頼りになる、存在感のあるキーパー。守備だけでなく、攻撃面でももっともっといいものを出せる。派手なプレーでなく、堅実に防ぐことをキーパーには要求していく。
―J1初昇格の岡山の雰囲気は。
スタジアムの空気感ががらっと変わった。雨の中岡山まで来てくれたサポーターに勝ち点3を届けたかったが、これも岡山の街や地域をあげてのパワーだと思う。
DF住吉ジェラニレショーン選手「こぼれを狙っていた」
―試合を振り返って。
相手はやっぱり前から来た。ワンタッチで背後を取ってくるのを警戒していた中で、前半に1本やられてしまったが、沖がビッグセーブをしてくれた。自分が点を取れたが、課題のセットプレーのこぼれでやられてしまった。
もちろん連戦の最後、勝って締めくくれたらよかったが、勝ち点を持って帰るという点では良かったと思う。
―得点シーンを振り返って。
践(高木)が誰も予想しないタイミングでクロスを上げてきた。自分自身はセットプレーの後のこぼれは狙っていた。動き直したら真ん中でフリーになれて、いいボールが上がってきたので最後は決めるだけでした。
―北川選手のPK失敗の直後の得点だった。
航也君というか、チーム全員が悔しかった。PKを止められると自分たちも見ている人も結構落ちるが、もう一回盛り返せたのは良かった。
―4試合で2失点。
セットプレーから2失点していて、流れの中から取られてはいない。決定的なピンチも今日の2本くらいだと思うので、そこはプラスに捉えたい。セットプレーのこぼれは、開幕戦も新潟戦もピンチがあって、広島、今日もという感じなので改善していかないといけないと思う。
GK沖悠哉選手「防ぎたかった」
―試合を振り返って。
勝ちにもっていける試合だったので引き分けは悔しいが、しっかり次につなげないといけない。
―ビッグセーブが2本あった。
練習でやっているシチュエーション通りで、相手が狙っているところも分かった。いい準備ができたのだと思う。その前にDFへの声かけなどまだできるところはある。そこはまだ反省。
―4試合で2失点の自己評価は。
手応えは分からないが、2試合で1失点計算が目指すところだと思っている。もちろん少ないに越したことはないが、そこら辺の数字が妥当かと昔から思っている。チーム内でディフェンスのコミュニケーションはうまくとれてやれているのでゼロをめざしつつ失点を減らしていきたい。
―相手のブローダーセン選手も好セーブがあった。
キーパーが活躍するのはよくないが、止めるべきところをしっかり止められるチームの試合は引き締まる。そういう意味でもあの失点はどうにかして防ぎたかった。