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中学時代に母がブラジャーを買ってくれず……こっそり入手も「こんなクソブラなんか買いやがって!」辛い記憶を回顧する40代女性

キャリコネニュース

画像はイメージ

親にとって子どもの成長は喜ばしいものだが、なかには思春期になり娘が女性らしい体つきに変化していくことに、嫌悪感を抱く母親が稀にいるようだ。

須田さん(仮名、40代女性)は中学1年生の頃、母親にブラジャーをねだったものの、「こういうのは運動する子がつけるものだ」と頑なに拒否されたため、ノーブラで過ごすしかなかった。

「周りからも『ブラ着けなよ』などと言われたのですが買ってもらえないと言えず……」

好んでノーブラでいるわけではないのに同級生から奇異な目で見られ、恥ずかしかったという。その後なんとかしてブラジャーを1枚だけ手に入れたものの、母親に見つかり、ひどい暴言と暴力を受けたそうだ。須田さんに編集部は取材し、当時を振り返ってもらった。(文:天音琴葉)

父親に「服が欲しい」嘘をつき受け取ったお金で、ブラジャー1枚を購入

今でこそ安価なブラジャーが売られているが、30年ほど前には中学生がお小遣いで気軽に買える代物ではなかった。須田さんは父親に「服が欲しい」と嘘をついて受け取ったお金で、ようやくブラジャー1枚を購入した。

ブラジャーを手に入れたことを母親は知ってか知らずか、しばらくは何も言ってこなかった。ところが中学1年の夏のある日、出掛けようとしたときに母親と些細なことで口論に。すると……

「母に『こんなクソブラなんか買いやがって!』と言われ、家庭菜園から収穫したばかりのミニトマトを満遍なく投げつけられて、身体中がトマトまみれになりました。その後のことは覚えていないです」

その後もブラジャーをなかなか買ってもらえず、

「なけなしのお年玉で、ようやく数枚、購入しました。ほつれたら縫って補修し、使えなくなるまで使っていました」

と苦労したようだ。

鞄の中に生理用ナプキン「何こんなの持ち歩いているんだ、この変態が!」

娘が成長していくことを嫌悪しているかのようだが、初潮を迎えたときの母親の反応は意外なものだった。

「咎められることはなかったです。その後、赤飯を炊かれました。ブラジャーと違い、生理用品は初めから嫌がらずに買ってくれました。その差には正直、理解ができません」

今ではほとんどないようだが、初潮を迎えたらお祝いに赤飯を炊く習慣がかつてあった。赤飯を炊くくらいだから、母親は内心では娘の成長を喜ばしく思っていたのだろうか。だがその後、こんな衝撃的な出来事もあった。

「初潮を迎えて周期がまだ安定していないとき、万が一に備えて鞄の中にナプキンを入れ、持ち歩いていました。母親に見られ、『何こんなの持ち歩いているんだ、この変態が!』と激しく怒鳴り散らされて、ナプキン破かれました。何でいけないの? と一瞬パニックになりました」

ほかにも母親には理解しがたい二面性があったようだ。物心ついたときから罵声を浴びせながら殴る蹴るといった暴力は日常茶飯事だった。

中学時代に同級生からのいじめを母親に告白したら、「あんたは勉強できないんだからいじめられて当然だね」とバッサリ言われたことも。その一方で、おいしいご飯やお菓子を作り、「疲れた心を和らげるように」と玄関にパンジーなどの花を植えてくれた。当時、所属していた部活動の大会の応援に来てくれるなどの優しいときもあった。

現在は母親とは疎遠も、電話がかかってきて……

須田さんは就職して金銭的に落ち着いた頃、実家を出て一人暮らしを始めた。その後、結婚もした。現在の母親との関係について次のように語った。

「ほぼ絶縁に近い、疎遠な状態です。当時のことを思い出してしまうたびにしんどくなってしまい、自分の心を守るためにも次第に連絡取らなくなりました」

だが最近、実家から着信がありかけ直したら、数年前から父親がトラブルに巻き込まれていることがわかったそうだ。その件で母親から直接、弁護士を紹介してほしいと頼まれたが、この10数年父親にも不信感を覚える出来事がいくつもあったため、協力する気にはなれかったそうで

「母はあれだけ虐待や嫌がらせ行為をしておいて、謝罪もなしに今さら何? とモヤモヤと怒りがあります。正直、その話を聞いて、ゆくゆくは自分にも何らかの影響があるのでは……と今後が不安ですが、援助は絶対にしないと決めています」

と苦々しく語った。

ただでさえ母娘の関係は難しいとも言われる。母親に虐待されていた女性の場合、独立し、自分の家庭を持っても、いつまでもトラウマに苦しみ続けることが珍しくないようだ。物理的に距離を置くのも止むを得ないだろう。自分の心を守ることを優先してもらいたい。

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