阪神・湯浅京己、DeNA大田泰示、巨人・近藤大亮ら今季一軍未出場のセ・リーグの選手たち
阪神・岩貞祐太、広島・野村祐輔が今季一軍未登板
プロ野球のペナントレースは21日で前半戦が終了。オールスター休みを挟んで勝負の後半戦へと突入する。セ・リーグは首位から4位まで2.5ゲーム差の中にひしめく大混戦。シーズン後半へ向け、今季まだ一軍で試合に出場していない選手たちの活躍にも期待したいところだろう。
7月18日現在、ここまで一軍出場がないセ・リーグ各球団の主な選手は以下の通り。
球団初の連覇を狙う阪神では、2022年に最優秀中継ぎのタイトルを獲得した湯浅京己が今季まだ一軍未登板。昨季は故障の影響もあって15試合の登板に終わった右腕は、今季も開幕直後に二軍で大量失点するなど苦戦していたが、6月以降は11試合中9試合で無失点と状態は上向きだ。
左のセットアッパー・岩貞祐太も左肘の違和感で4月から約1ヵ月間、戦線を離脱するなど、開幕から二軍での調整が続いている。ただ、6月7日から10試合連続無失点中と本来の姿を取り戻しつつあり、今季初登板もそう遠くはなさそうだ。
広島では35歳のベテラン右腕、野村祐輔がまだ一軍で投げていない。昨季は6月末に一軍へ昇格し、17イニング連続無失点を記録。ただ、登板数は自己最少の6試合に終わった。今季はこのままいくとプロ13年目で初の一軍登板ゼロに終わる可能性も。
14年目捕手の磯村嘉孝も今季ここまで一度も昇格していない。昨季は第3捕手としてチームを支えたが、今季は坂倉将吾、會澤翼に加えて石原貴規も台頭。一軍の空きポジションがなく、苦しい状況となっている。
昨年巨人へトレード加入の近藤、鈴木両投手も一軍登板なし
DeNAでは、プロ16年目の大田泰示が二軍でも42試合に出場して打率.216、0本塁打、6打点と苦戦中。一軍外野陣はドラ1ルーキーの度会隆輝ら若手が台頭しており、正念場に立たされている。
4年目右腕の入江大生は5月末に右肩のクリーニング手術を受けたため、今季の復帰は絶望的だ。昨季は32試合に登板し、1勝1敗、防御率2.70をマークしたが、夏場以降は上半身のコンディション不良で二軍落ち。今春キャンプでは右肩の違和感で途中離脱していた。万全な状態に戻すため、手術に踏み切った格好だ。
巨人では昨オフにオリックスからトレードで加入した近藤大亮が一軍未登板。二軍で25試合に登板し、1勝2敗1セーブ、防御率4.70の成績も、近4試合はいずれも無失点と状態は上がってきているだけに、後半戦は一軍ブルペンの一角に食い込みたいところだ。
同じく昨季オリックスから加入した鈴木康平も今季ここまで一軍登板なし。昨季30試合に登板した2年目の田中千晴、2018年のドラ1左腕・髙橋優貴も開幕から状態が上がらず、ファーム暮らしが続いている。
中日・岡田俊哉が大ケガからの復活へ着実に前進
ヤクルトでは上半身のコンディション不良で開幕直前からファームで調整を続けている内山壮真が、6月25日に二軍戦でようやく実戦復帰。ここまで8試合に出場して15打数1安打と、一軍昇格にはまだ時間がかかりそうだ。
2021年のドラ1左腕・山下輝もここまで二軍で12試合に登板して0勝4敗、防御率7.20と一軍への道のりは遠い。昨季プロ入り後初の一軍登板なしに終わった原樹理、プロ2年目から9年連続で一軍登板を続けている高梨裕稔も今季は昇格できずにいる。
中日では砂田毅樹がここまで一軍登板なし。昨季終盤からサイドスローに転向し、試行錯誤の日々が続く。今季育成契約から再起を図る岡田俊哉は昨年2月の右大腿骨骨折から復帰し、二軍で9試合に登板して防御率1.31の成績。一歩ずつ着実に歩みを進めている。
大砲候補として入団した3年目の鵜飼航丞も今季はファームでもがき苦しんでいる。ここまで60試合に出場して打率.184、本塁打もわずか1本と持ち味を発揮できていない。まずは二軍で持ち前のパワフルな打撃を取り戻したいところだ。
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記事:SPAIA編集部