野菜のプロ直伝!ズッキーニ、じゃがいも、チーズのフライパン蒸し
野菜ソムリエ直伝。ズッキーニ、じゃがいも、チーズのフライパン蒸し
調理時間:10分
とにかく簡単においしく作れる「ズッキーニ、じゃがいも、チーズのフライパン蒸し」です。毎日仕事や家事でクタクタ。そんななかでも家族に「おいしいね!」って言ってもらえる料理を作りたいですよね。
冷蔵庫にズッキーニとじゃがいもがあるんだけど、どうしよう……?そんなときにぴったりの、フライパンひとつでパパッとできて、みんなが大好きなチーズで抜群においしくなるレシピを野菜ソムリエが考えました!
千切りは面倒だから避けたい。スライサーやレンジは便利だけど、とにかく簡単に作りたい。そう考えて一番手軽な「輪切り」をチョイス。フライパンでじっくり蒸し焼きにするため、じゃがいもはホックホク、ズッキーニはジュワッとジューシー。野菜本来の甘味や旨味が引き出されて、とろ~りチーズと絡めればたまらないひと品になりますよ!
材料(2〜3人分)
じゃがいも:2個(200g)
ズッキーニ:1本
とろけるチーズ:60g
ポイント
ズッキーニとじゃがいもは厚さ5mmにカットすると、ほどよい食感が残り火の通りも早い
カットしたじゃがいもはアク抜きのために5分ほど水にさらす
サラダ油で炒めてから塩を軽くふることで、ズッキーニやじゃがいもから余分な水分を出し、甘味や旨味を凝縮させる
蓋をして蒸し焼きにし、じゃがいもに火を通して甘味を引き出す
下ごしらえ
野菜を切る
・ズッキーニはよく洗ってへたを切り、厚さ5mmほどにカットする
・じゃがいもは皮をむいて厚さ5mmほどにカットし5分ほど水にさらす
【ポイント】
じゃがいもは5分ほど水にさらします。アク抜きをしてじゃがいもから分泌されるでんぷんを取り除くと、じゃがいも同士がくっついたり焦げたりするのを防げます。
作り方
ズッキーニとじゃがいもを蒸し焼きにする
フライパンを中火で熱し、サラダ油(分量外)をひいてからズッキーニとじゃがいもを入れて炒めます。
塩ひとつまみ(分量外)をふり、全体に油がまわり焼き色が付くまでじっくり炒めます。
【ポイント】
ここでの塩は味付けではありません。塩をふることでズッキーニやじゃがいもから余分な水分を出し、甘味や旨味を凝縮させます。
蓋をして弱火にし、3分ほど蒸し焼きにします。
【ポイント】
蓋をして3分ほど蒸し焼きにします。蒸し焼きにすることでじゃがいもにしっかり火を通し、旨味や甘味を引き出すことができます。
蓋を開けて中火にし、全体を返してじゃがいもとズッキーニ全体に香ばしく焼き色が付くようにします。
じゃがいもに竹串を刺してみて、火が通っているかを確認します。ここでまだ硬さを感じるなら、再度蓋をしてやわらかくなるまで蒸し焼きにしましょう。
【ポイント】
じゃがいもに火が通ったかを確認します。蒸し焼きにして芯まで火を通すと、しっとりホクホクに仕上がり甘味も存分に感じられます。
全体に塩こしょう(分量外)をふり、味付けをします。
とろけるチーズをのせて加熱して完成
具材が偏らないように、ズッキーニとじゃがいもをフライパン全体に広げるように並べます。
全体にとろけるチーズをのせて蓋をします。
2〜3分ほどして、とろけるチーズがとろけたら完成です。
食べるときのちょい足しも楽しい!
まずはそのまま食べてみると、じゃがいもはしっとりホクホク、ズッキーニはジュワッと旨味が広がり思わず「うまっ」と唸ってしまうほどでした。はじめにふった塩と蒸し焼きにしたことで、野菜の甘味がいつもの倍!ほんのり塩を感じられて、まろやかなチーズが絡んであっという間に完食です。
シンプルなチーズ味だから味変もできそう!ということで、めんつゆマヨをかけてみました。マヨネーズ大さじ1杯に対してめんつゆ(ストレート)を小さじ1杯程度。ビール好きの家族が大喜びでした。子供も大好きなこってり味です。
間違いない調味料のケチャップもよく合いました。お弁当に入れるときやパンと合わせたいときはベストマッチ。朝食やランチに最適です。大人用にはほんの少しタバスコとレモン果汁を混ぜて添えると大絶賛でした!
筆者のおすすめはポン酢しょうゆ。濃厚チーズをあっさり食べたいときの味変にはベストです。また、塩こしょうとチーズだけでは物足りなさを感じる場合にもおすすめですよ。まろやかなチーズのコクとさっぱりポン酢しょうゆの組み合わせはなんとも言えないおいしさ。ごはんにも合いますよ。
野菜ソムリエ直伝!失敗しないコツ
失敗しないためには、じゃがいもやズッキーニの厚さを5mmほどにカットすること、じゃがいもは軽くアク抜きすること、そしてじゃがいもがやわらかくなるまでじっくり蒸し焼きにすることが大切です。
簡単に短い時間で仕上げるために、ズッキーニとじゃがいもの厚さを5mm程度にしておきましょう。じゃがいもはあらかじめアク抜きしておくと、じゃがいも同士がくっ付いたり焦げ付いたりするのを防げます。蒸し焼きにするとズッキーニは短時間で火が通り、じゃがいもはズッキーニの水分を吸いつつ徐々に火が通っていきますよ。
じゃがいもがやわらかくなるまでじっくり蒸し焼きにすることで、甘味が増ししっとりホクホクに仕上がります。もしフライパンで蒸し焼きにしている途中で焦げそうになったら、水を少量プラスするとよいですよ。
「ズッキーニ、じゃがいも、チーズのフライパン蒸し」のQ&A
Q1. 冷蔵保存できる?/冷凍保存できる?
冷蔵保存できます。しっかり冷ましてから、清潔な器に入れてぴったりラップをします。食べるときは、フライパンでチーズが溶けるまで焼いてください。食感が変わるため、冷凍保存はおすすめしません。
Q2. お弁当のおかずにできる?
お弁当のおかずにもできます。ケチャップやマヨネーズなどを添えておくと冷めてもおいしく食べられますよ。お弁当用に作るときは熱いうちにアルミカップに入れておくと詰めやすいです。食中毒防止のためしっかりと冷ましてから詰めて、ふたをするようにしてくださいね。
Q3. じゃがいもの種類で味はかわる?
本レシピではメークインを使います。メークインはねっとりと粘質なのが特徴でしっとりキメが細かいです。そのほかのメジャーな種類として男爵がありますが、男爵の食感はほっくりとして粉質なのが特徴で、メークインより崩れやすいです。今回は形が残ったほうがよい点、ズッキーニの食感との相性の良さからメークインを使用しました。じゃがいもは崩れてもおいしいので、メークインでも男爵でもどちらでも作れます。
Q4. ほかのチーズでも作れる?
レシピで使ったチーズ以外でも作れます。とろけるスライスチーズやモッツァレラチーズ、粉チーズなどもおいしいですよ。とろけるスライスチーズやモッツァレラチーズを使うときは、カットして散らすとよいです。粉チーズはコクがあり香ばしさがアップしますが、塩分があるため味見をして分量を調整してくださいね。
Q5. 具材をプラスするなら?
具材をプラスするなら、ベーコンやソーセージ、コーン缶、ミニトマトなどはいかがでしょう。おつまみにしたいときやボリュームアップさせたいときはベーコンやソーセージがおすすめ。最初から加えて香ばしく炒めると旨味やコクが増します。子供向けならコーン缶で甘味をプラスしましょう。じゃがいもに火が通ってから加えるとよいですよ。ミニトマトは彩りが良くなり、さっぱりとした味わいになります。お弁当に入れるときにぴったりです。栄養バランスをアップしたいなら、ピーマンやにんじんなど冷蔵庫にある野菜をプラスしてもよいですね。
ズッキーニ、じゃがいも、チーズのフライパン蒸しで大満足
ズッキーニ、じゃがいも、チーズのフライパン蒸しはホクホク、ジュワ〜、とろ〜りとおいしい食感がすべて詰まっていて、大好評のおかずでした!チーズが焦げた部分も香ばしく、家族全員の手が止まりませんでしたよ。蒸し焼きは野菜の甘味や旨味を存分に味わえます。とろけるチーズの効果で、肉類を入れなくても大満足の味。たっぷり作って、味変も楽しんでみてくださいね。
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ライター:稲吉永恵(野菜ソムリエ / ローフードマイスター / オーガニックコンシェルジュ)