【プロ直伝!】レンチンで完成。絶品ポテトサラダレシピ
プロが作る。レンチンで作る濃厚なポテトサラダ
調理時間:25分
じゃがいもは、電子レンジで火を通すと水分が少なくなって味が濃くなります。そこにしっかり炒めたベーコンを油ごと加えて香りとうまみを吸わせましょう。
野菜は塩水(たて塩)につけて絞ると塩加減の調節は不要でそのまま使えて簡単です。味付けはマヨネーズに隠し味のシーザーサラダドレッシングを使うといつもと違う味の複雑さが出ます。
材料(2〜4人分)
じゃがいも:400g
塩:適量
粗挽き黒こしょう:適量
ハーフベーコン:50g
サラダ油:小さじ1杯
マヨネーズ:大さじ2杯
シーザーサラダドレッシング:大さじ2杯
玉ねぎ:1/4個
きゅうり:1本
ゆで卵:1個
粉チーズ:大さじ1杯
ポテサラの注意点!
じゃがいもは安全のため芽の出る場所をしっかり取ります。じゃがいもは芽が出ると芽のところに毒素を作りますので、しっかり芽取りをすることで食中毒を防ぎましょう!
左が皮を剥いたところ。芽の部分だけへこんでいるので残る。右は芽とりしたもの。芽が出ていなくても芽の出るところをしっかりくり抜きます。
スキルアップポイント「たて塩を作る」
水200ccに塩小さじ1杯の塩を加えて溶かしましょう。これが「たて塩」です。たて塩は、野菜や魚など材料を漬け込んで塩味を均一につけるのに使います。
今回は塩もみの代わりに玉ねぎときゅうりの薄切りに使います。
作り方
じゃがいもの皮をむいて芽をとる
じゃがいもに芽が生えるとソラニンという毒が発生します。
芽が生えていなくても、念のため芽の生えるところをくり抜いておきましょう
ラップで巻いてレンチンする
半分にカットしてラップで包んで電子レンジで加熱します。600wで6分ほど加熱しやわらかさを確認し、固い場合加熱時間を足していくとうまくいきます。
火の通りは、ラップを開けて楊枝や竹串などで刺してスッと通るまでしっかり加熱します。
塩水(たて塩)に玉ねぎときゅうりをつける
スライサーで薄切りにした玉ねぎときゅうりを塩水(たて塩)につけます。
スライサーを使うのは、簡単に一定の薄さにできるからです。
ベーコンを炒める
じゃがいものレンチンの間にベーコンを切って油でしっかり炒めます。
油を抜くようにじっくり炒めましょう。
じゃがいもをカットする
じゃがいもに火が通って柔らかくなったらカットします。大きさは、2〜3cm角程度になればOKです。まぜていく過程でもう少し崩れるイメージで。
カットできたらボウルに移します。
ベーコンを油ごと加える
炒めたベーコンを油ごとじゃがいもに加えます。炒め油もいい味と香りがしますので、全て加えてください。
他の調味料を加えて混ぜる
マヨネーズとシーザーサラダドレッシング、黒こしょう、塩、粉チーズを加えてまぜます。味付けはここで完了なので、味を見て調節してください。
野菜を絞る
野菜がしんなりしたら、2回に分けてしっかり絞ります。分けたほうが絞りやすく、水分を残さないので分けてしっかり絞りましょう。
野菜を絞ったらほぐしてまぜます。薄切りなのでほぐさないとうまく混ざりません。
しばらく馴染ませて完成!
できたポテトサラダは、少しおくと味がなじんでおいしくなります。ラップをして冷蔵庫で1時間ほど置きましょう。
盛り付ける
ゆで卵やドレッシング、黒こしょう、粉チーズをつかっておいしそうに盛り付けましょう!
ポテトサラダを上手に作るコツ
じゃがいもは、楊枝がスッと通るまでしっかり加熱
電子レンジでじゃがいもを加熱する際には途中で上下や場所を変えてムラを少なく
※水っぽさのない濃厚なじゃがいもの味になる
薄切り野菜は水200ccに塩小さじ1杯の「たて塩」で均一に塩味をつける
マヨネーズ味にしたくなければ、ドレッシングを使用
※ドレッシングはお好みのものをいろいろ試してみてくださいね
出来上がったポテトサラダは冷蔵庫で1時間程度置いて味をなじませる
【プロに聞く】おつまみポテトサラダのQ&A
ポテトサラダに向いているじゃがいもの品種はなんですか?
A.粒の大きいポテサラなら男爵、クリーミーなポテサラならメークイン!
男爵やキタアカリはデンプン量が多く、火を通したら崩れやすい特性があるので大きめカットでじゃがいも感のあるポテサラにおすすめです。
メークインやスノーデンはデンプン量が少なめでなめらかに潰れるのでクリーミーなポテサラを作る場合におすすめです。
隠し味に入れると絶対おいしいものはありますか?
A.うまみ成分がある食材を使うのがオススメ
じゃがいものうまみはグルタミン酸なので、イノシン酸中心の鰹節やツナを足すと相乗効果でおいしさは倍増します。グルタミン酸を強化する目的でチーズを足すのも有効ですよ!
雰囲気が変わってもいいなら香りや辛さをつける意味合いでゆず皮やわさびもおすすめです。隠し味ということなら本来の味を引き立てるものがいいですね。
ポテトサラダは作り置きできますか?
A.できますが、工夫が必要!
デンプンは冷やすと老化してボソッとしますので、作り置きをするなら塊が小さいなめらかな方がいいですね。 マヨネーズや糖分を入れると、老化速度が遅くなって舌触りがよくなるのでオススメです。
ポテトサラダのよくある失敗は?
A.加熱が足りない、加熱しすぎているなど芋の固さで失敗しやすい
これを防ぐにはゆでたあと火にかけて粉吹き芋にすると、増えた水分量を減らすことができます。もしくは電子レンジで加熱すれば、水分は増えないのでおいしく仕上がります。
水切りヨーグルトなどを加えたいならじゃがいもは電子レンジ加熱がいいですね。
固いのは確認が足りてないだけなので加熱時に爪楊枝で刺してしっかり確認すると防げます。
ポテトサラダを味変したいときにおすすめの食材はありますか?
A.かつお節、わさび、ヨーグルト、マヨネーズが味変向き
ポテサラといえばマヨネーズでハムできゅうりと玉ねぎが定番なのでそこを変えると大きく変化します。かつお節で和風にしたりわさびでピリ辛にしたりすると変化を感じやすいですよ。
マヨネーズを控えてギリシャヨーグルトや水切りヨーグルトにすると爽やかで少しヘルシーになります。 ドライトマトとオリーブとオリーブオイルを加えるとイタリアの味わいになりますね。
家でプロ級の濃厚ポテトサラダを作ってみよう!
ポテトサラダは好き嫌いが少なくボリューミーで野菜高騰の時にもコスパよく作れる優等生です。電子レンジを使えば簡単にでき、ドレッシングを混ぜてつくればバリエーションは無限なのでポテサラ=マヨネーズにとらわれずお好みのオリジナルを作ってみてください。
ライター:さわけんシェフ(科学する料理研究家 / キッチンまわり評論家)