【奈良】桃を丸ごと1個、すももの氷と食べる至福のかき氷!
本日の一品 > 堀内果実園の「丸ごとももすもも」(奈良・奈良市)
フルーツ専門店のパフェやかき氷は、一期一会のようなもの。いくらお目当てのメニューがあっても、旬の時季じゃないと出合えない。堀内果実園を何度か撮影で訪れているフォトグラファーの吉村規子さんが、取材の折に耳にして、いつか巡り合いたいと思っていたのが、桃がドンと1個のったかき氷。今回は、その待望の氷を目指して奈良へ。
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「桃を丸ごと1個、すももの氷と食べる贅沢!」(吉村規子さん)編集部の「これも食べたい!」
【水曜15時のあまいもん】とは?
関西の食に精通するライター、エディター、フォトグラファーなど“取材のプロ”たちが、ほんとは教えたくない関西の「推しおやつ」を、和洋問わずレコメンド。確かな目利きで選んだあまいもんは、どれもわざわざ足を運んで大正解の、ハズレなしのおいしさです。
「桃を丸ごと1個、すももの氷と食べる贅沢!」(吉村規子さん)
堀内果実園のかき氷「丸ごとももすもも」
かき氷「丸ごとももすもも」 1980円。販売期間は7月から9月末ごろまで。※果物の仕入状況により提供時期が変更する場合があります
「桃が丸ごとドンとのったかき氷、どうやって食べるのだろう? ずっと謎でしたが、ちゃんと食べ方が記されていました。一緒に運ばれてくるお皿に桃を移し、まずは桃と、すもものシロップがかかる氷をそのままで。途中で桃に氷をのせて、さらに氷に浮かべてと存分に楽しみました。1杯で、桃、すもも、桃&すももの3つのおいしさが堪能できる、フルーツ好きにはたまらないかき氷です」(𠮷村規子さん)
奈良・西吉野村で明治36年から続く果実園の6代目、堀内俊孝さんが「フレッシュなフルーツを楽しむ機会が少ない人たちに、そのおいしさを気軽に味わってほしい」と、2017年にオープンしたカフェ&ショップ。東京ドーム6つ分という広大な果実園で栽培されている12種と、提携農家から届く旬のフルーツを使ったメニューが季節ごとに登場、夏のいちばん人気がかき氷です。
近鉄奈良駅からすぐ。和のテイストを感じさせないモダンでシンプルな内装が印象的です。
中でも、桃が丸ごと1個のったすもも氷は、オープン当初から続く名物メニュー。地元「日之出製氷」オリジナルの純氷、大和氷室の氷にかかるのは、自社農園で採れたすもものシロップ。色も甘さもほぼ果実由来がゆえ、まるで冷たいすももを味わっているかのようです。
その上に園主自らが目利きしたジューシーな桃が、丸ごと1個! すもも氷の中には、ミルクのエスプーマも潜んでいて、最後まで飽きずに楽しめます。メロンやパイナップルが器になった“丸ごと”氷もそうですが、旬のフルーツを独り占めして、思う存分堪能できるのが、専門店のかき氷ならではの醍醐味です。
編集部の「これも食べたい!」
フルーツサンド
「フルーツサンド」990円。主役のフルーツは時季によって変わります。5~8月限定で、プレミアムマンゴーサンドも登場!※果物の仕入状況により提供時期が変更する場合があります
桃とすももをかき氷で味わったら、メロンはフルーツサンドでどうぞ。堀内さんいわく「フルーツの栽培は、8割が土作り」。その土作りへのこだわりを表現しているという黒糖パンに、肉厚の国産メロンが端までたっぷり。生クリームとチーズクリームを合わせた、あっさりとしたクリームが、メロンの味を引き立てています。
ドライフルーツも、セミドライやフリーズドライなど豊富に揃います。
かき氷をはじめ、パフェ、スムージーなど、フレッシュフルーツのおいしさが味わえるカフェメニューのほか、店頭には、ドライフルーツやコンフィチュールといった加工品も並びます。農薬使用を約5割に抑えた特別栽培のフルーツを、食べごろのタイミングで収穫し、無添加で加工してあり、フレッシュとはまた違う、凝縮した果物の甘酸っぱさが楽しめます。
教えてくれた人吉村規子/Noriko Yoshimura
大阪生まれ、大阪育ちのフォトグラファー。主に女性誌やライフスタイルマガジンなどの撮影を手がけている。甘いもんはもちろん、おいしいものは分け隔てなくウェルカムな体質なので、フード関連の撮影の時はテンションが上がります。
DATA
堀内果実園
奈良県奈良市角振町23
0742-93-8393
営業時間:10:00~19:00(18:30 LO)
定休日:不定休
\from Editor/
“柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺”と詠われたように、奈良は柿の名産地。西吉野に果実園を持つ堀内果実園も、創業当時は柿農家だったとか。そんな話を聞きながら、柿のシーズンになったら再訪してパフェを試してみたいと、秋に思いを馳せました。
※最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。
写真/吉村規子 文/齋藤優子 企画・編集/吉村セイラ