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猫が『物に当たらずに歩ける』のはどうして?器用な足さばきができる3つの秘密

ねこちゃんホンポ

1.前足のヒゲのレーダー

猫の口元に生えている長いヒゲは、暗い場所や狭い場所で、物にぶつからないように障害物を感知するセンサーの役割をしています。実は、口元のヒゲだけでなく、猫の前足の内側にも、ヒゲと同じようなセンサーの毛が生えているのです。

この前足のヒゲは、床や障害物からわずかに流れる空気の変化や振動を敏感にキャッチすることができます。猫が足元を見ていなくても、このヒゲがレーダーのように周囲の状況を感じ取り「この先に障害物がある」「障害物までの距離」などを脳に伝えているのです。

そして、前足の足跡を後ろ足が踏みます。これにより、猫は正確な距離感をつかみ、障害物を上手に避けて歩けるのです。

2.肉球のセンサー

猫の肉球は、プニプニとしていて可愛いだけでなく、猫の歩き方をサポートする大切な役割を担っています。肉球は、血管や神経が入り混じった弾力性のある組織でできていて、厚いクッションのような働きをします。

衝撃を吸収してケガを防いだり、足音を吸収して忍び足ができるのです。そして、肉球には神経が多く通っており、地面の状態や温度などを感じ取るセンサーの役割も果たしています。

肉球が地面を触ることで、猫は目で見なくても足元の状況を把握しやすくなるため、物を踏んだり、ぶつけたりせずに歩けるようになるのです。

3.しっぽと三半規管によるバランス制御

猫は細い塀の上や、不安定な場所をスイスイと歩くことができます。このバランス感覚を支えているのが、体の中心にあるしっぽと、耳の奥にある三半規管です。

猫がバランスを崩しそうになると、しっぽを左右に振ったり、回したりして、体のバランスを瞬時に取り直します。人間が細いところを歩くときに腕を広げて歩くのと同じ仕組みです。短いしっぽの猫は、筋肉を発達させてバランスをとっていると考えられています。尾の代わりに筋肉を使うことで、適応力を発揮しているのです。

三半規管は、猫が今どんな姿勢で、どちらに傾いているかを常に感知する高性能なセンサーです。この二つの働きによって、猫は自分の体の傾きを正確に知り、不安定な場所でも、まるで地面に吸い付くように安定して歩くことができるのです。

まとめ

猫が物に当たらずに歩けるのは、前足のヒゲ、肉球、しっぽ、三半規管の働きがあるおかげです。

障害物との距離を測り、地面の状態を感知し、体のバランスを調整しています。愛猫が器用に物を避けながら歩いている姿を見たら、体全体でバランスを取っていることを意識して観察してみてはいかがでしょう。

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