常識?「しんぱち食堂」の朝定食がびっくりする安さ! 食べてみた結果 → 安さだけじゃなかった
以前に当サイトでもご紹介した「しんぱち食堂」。炭火焼を売りにした古き良き和定食で、着実に店舗を増やしている。お近くに行きつけの店舗があるという方も多いのではないか。
が、そんな「しんぱち食堂」にて、午前11時までの時間限定で「朝定食」が提供されていることはご存知だろうか。筆者は知らなかった、午前中に偶然店舗の前を通りかかって、看板を目にするまで。
しかしよく見ると公式ページにも「朝定食」の記載があるし、大抵の店舗は朝7時や8時から営業しているから店舗限定というわけでもなさそう。え、もしかしてユーザーにとっては常識だったりする? っていうか……
これめちゃくちゃ安くないか???
鯖など焼き魚をはじめとした4種の定食は、どれも税込539円。牛丼チェーンの魚定食とそう変わらない、なんなら安い。そして炭火焼だからきっと美味しい。
考えれば考えるほど気になってきたので、食べてみることにした。
・しんぱち食堂の朝定食
というわけで赴いたのが10時半過ぎ。朝食には滑り込みの時間だったが、まだちゃんと看板が出ていた。
店頭の立て看板によると何やら「さば文化干し」が旬らしいので「さば文化干し定食」にしよう。
卓上のタッチパネルで注文。ご飯普通盛りで税込539円。
その他「朝小鉢」なんてのもあり、小鉢類が33円〜。なんとネギトロまで99円で頼める。テンションに任せてネギトロと冷奴を追加。
ものの10分足らずで運ばれてきたのが……こちら!
・さば文化干し定食 / ネギトロ / 冷奴(合計税込671円)
和朝食のお手本のような光景である。もはや朝食としては豪遊の域だが、それでも合計671円。
さすがにさばのサイズは半身のさらに半分だが、決して寂しい小ささではない。メインのさばから早々に、さっそくいただきます!
和食だぁ……。炭火で焼かれた香ばしい皮のパリッと感と、油が乗った身のジューシーな柔らかさのコントラストが至高。普段は皮を残す派の筆者だが、この食感なら残さず食べられる。
食感といえば、骨も全く気にならないな。たぶん取ってくれてる。気遣いがすごい。
心なしか お米も美味しい気がする。柔らかすぎずパサつかず、粒立ちのいい食感。ただ、量は朝にはちょっと多めかもな〜……
・99円の「厳選高級ネギトロ」
というわけでご飯のお供として、追加した「厳選高級ネギトロ」が参戦。
醤油をかけて、ご飯に乗っけて……
これは美味しいネギトロだ!
厳選、高級と枕詞をつけるだけのことはある。けっこうきめ細かく叩かれているのだが、その分舌触りがなめらかでご飯と相性抜群。人工的なザラつきもなく、マグロの風味もちゃんと活きている。
食べる前は、さすがに量は価格相応かな……と思っていたが、この味なら お値段以上。しかもちょっとの量でご飯が進む進む。おかげで多めに感じたご飯もすんなり完食できた。
そのほか地味にすごいなと思ったのが、醤油が「薄口」と「濃口」の2種類用意されていること。
意味もなく味比べしてしまった。関東育ちの筆者には、色が薄いのにしょっぱい薄口醤油が面白い。
・優しさあふれる食事
いやあ、良い朝ごはんだった。
安さに惹かれて注文したはずが、印象に残ったのはその美味しさ。加えて、料理から垣間見える気遣いにも ほっこりさせられた。
醤油の種類についてもそうだし、さばの骨が抜かれていたこともそう。種類豊富な小鉢がありながら味に妥協がないのもすごい。ネギトロの美味しさはもちろんのこと、同じく追加した冷奴も、予想の2倍くらいの大きさだったうえにしっかり美味だった。
筆者のお隣には小鉢をたくさん頼んで朝呑みしてる人もいた。アリすぎる。きっとまだまだ楽しみ方はあると思うので、利用してみてはいかがだろうか。
参考リンク:しんぱち食堂
執筆:砂付近
Photo:Rocketnews24.