名張青峰高生の豪留学を地元企業が支援 円安で負担増受け基金創設
三重県立名張青峰高校(名張市百合が丘東6)が地元企業の支援を受け、生徒のオーストラリアへの短期留学費用の一部を補助する2つの基金を作った。このうち特殊塗料メーカー「オキツモ」(同市蔵持町芝出)の寄付による特別基金の創設記念式が12月19日、同社で開かれた。
同高は前身の名張西高時代からグローバル教育を推進しており、希望する生徒は姉妹校があるオーストラリアへの短期留学をしている。円安の影響で渡航費や滞在費が増える中、同高は初めて地元企業に支援を呼び掛け、今年度から3年にわたり年30万円を寄付するオキツモを含む7社が応じた。
この日の式典には、来年3月に10日間の日程で留学予定の生徒7人らが出席。同社の山中重治社長は水守智士校長に寄付の目録を手渡し、「国際的に活躍して頂けるような人材が生まれてほしい」と述べた。
代表であいさつした2年の北岡愛梨さん(17)は「留学したくて入学したので、夢がかなってうれしい。価値観や歴史、食文化など多くのことを学びたい」と話した。
もう一つの基金には、近畿不動産販売▼ジェーシステムズ▼TRUST.Y▼PRINTSHOP RANDOM▼丸栄建設▼森本自動車が今年度に計12万円を寄付したという。