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子供たちへの愛があふれる絵本「西巻茅子 はじめての絵本『ボタンのくに』そして『わたしのワンピース』」が2025年5月11日まで、上井草『ちひろ美術館・東京』で開催中

さんたつ

14_西巻茅子『わたしのワンピース』(こぐま社)より

50年以上経っても愛され続ける2冊の絵本の魅力に迫る「「西巻茅子 はじめての絵本『ボタンのくに』そして『わたしのワンピース』」が2025年5月11日(日)まで、東京都練馬区の『ちひろ美術館・東京』で開催されている。TOP画像=西巻茅子『わたしのワンピース』(こぐま社)より 1969年。

絵本『ボタンのくに』の全場面を初公開

西巻茅子『ボタンのくに』(こぐま社)より 1967年。

子供が絵を見る目の確かさに信頼をおいて、心をこめて絵本をつくり続けてきた西巻茅子氏(1939~)。のびのびとした線と色で描かれた絵本は、多くの子供たちに支持され、今も読み継がれている。

本展は、西巻氏の最初の絵本『ボタンのくに』が『ちひろ美術館・東京』に新規収蔵されたことを記念して開催。ベストセラーとなった3作目の絵本『わたしのワンピース』とともに展示されるのにも注目したい。

展示担当の松方さんは「西巻茅子の絵本『わたしのワンピース』は、多くの子供たちに愛され、読み継がれてきた絵本です。今回の展覧会では、その絵本の3年前に、彼女が最初に描いた絵本『ボタンのくに』の全場面をも初公開します。西巻は、絵本という表現媒体に魅力を感じ、闘うような気持ちで創作をしたといいます。50年以上経ってもなお、新しさを感じるのは、彼女が子供たちのために、本当に描きたいものだけを描いたからでしょう。ぜひお見逃しなく!」と見どころを語ってくれた。

大学に在学中のころから絵本をつくりたいと思っていた西巻氏に、出版社がアプローチして生まれた最初の絵本『ボタンのくに』。「何でもいいから好きなテーマで絵を描いて持ってきなさい」といわれて西巻が選んだのは身近にあったボタンや裁縫の道具だったという。リトグラフの線や色の重なりから西巻氏の気概が感じられるはずだ。

西巻茅子 『ボタンのくに』(こぐま社)より 1967年。
西巻茅子 『ボタンのくに』(こぐま社)より 1967年。

代表作『わたしのワンピース』のラフスケッチや原画も

西巻茅子 『わたしのワンピース』(こぐま社)より 1969年。

「絵を見ればわかる絵本が作りたい」という西巻の強い思いでできたのが、3 冊目の絵本となる『わたしのワンピース』。彼女の代表作とされるこの絵本は、ページをめくるたびに、うさぎの白いワンピースが次々と模様をかえていくようすにワクワクさせられる。ラフスケッチとともに原画が展示され、どっぷりと西巻ワールドに浸ることができそうだ。

西巻茅子 『わたしのワンピース』(こぐま社)より 1969年。
西巻茅子 『わたしのワンピース』(こぐま社)より 1969年。

展示関連イベントも

4月6日(日)西巻茅子講演会

4月6日(日)14時~15時30分、講師に絵本画家・西巻茅子氏を迎え、講演会が『ちひろ美術館・東京』図書室で開催。オンライン定員80名、参加費700円。要事前予約、申し込みは公式サイトからPeatixサイトにて。

開催概要

「西巻茅子 はじめての絵本『ボタンのくに』そして『わたしのワンピース』」

開催期間:2025年3月1日(土)~5月11日(日)
開催時間:10:00~17:00(入館は閉館30分前まで)
休館日:月(ただし4月28日・5月5日は開館)・5月7日
会場:ちひろ美術館・東京(東京都練馬区下石神井4-7-2)
アクセス:西武鉄道新宿線上井草駅から徒歩7分
入場料:一般1200円、高校生以下無料、65歳以上、学生は900円
※障害者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名無料。

【問い合わせ先】
ちひろ美術館・東京☏03-3995-0612
公式HP https://chihiro.jp/tokyo/exhibitions/45167/

取材・文=前田真紀 画像提供=ちひろ美術館・東京

前田真紀
ライター
『散歩の達人』『JR時刻表』ほか雑誌・Webで旅・グルメ・イベントなどさまざまなテーマで取材・執筆。10年以上住んだ栃木県那須塩原界隈のおいしいものや作家さんなどを紹介するブログ「那須・塩原いいとこ、みっけ」を運営。美術に興味があり、美術評論家で東京藝術大学教授・布施英利氏の「布施アカデミア」受講4年目に突入。

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