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事実婚夫の「やらされてる」感アピが許せない! 46歳女は“完全無視”作戦も視野に【冷酷と激情のあいだ〜女性編~】

コクハク

正直、もう好きじゃない(写真:iStock)

 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人差があります。ひとつの出来事への解釈や目的が、男性と女性では異なる場合もしばしば。男性と女性では、夫婦のあり方への認識が大きく異なる場合も少なくありません。
 魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、そんな男女の“冷酷” と“激情”のあいだを垣間見るエピソードをお届けします。

【冷酷と激情のあいだ〜女性編~】

46歳、事実婚夫の“癖”が嫌!

 46歳の千晶さん(仮名)は、同じ歳の夫・トシカズさん(仮名)と事実婚3年目を迎えたところです。

 交際してから一緒に暮らすまでは、わずか3カ月ほどのスピード展開でしたが、仲睦まじく暮らしていたそう。

 しかし今の千晶さんはトシカズさんの“ある癖”が気になって仕方がなく、愛情が冷めてきていると話します。

“やらされてる感”がウザい

分担して当たり前なのに(写真:iStock)

「夫の最も許せない癖は、いちいち“やらされている感”を出してくるところです。

 たとえば仕事の帰りに買い物を頼めば『買わされた』、お風呂掃除が終わったと思ったら『風呂掃除をさせられた』など、何でもかんでも『〜をやらされている』と口にします。

 この癖が気になり出したのは…、一緒に住み始めて2年目に入った頃だったかな。ラブラブだった頃はさすがに言っていなかった気がします」

 今や家事なんて負担し合うのが当たり前の時代なのに、いちいち“強制されている感”を出す彼の口癖にイライラが止まらないと千晶さんは言います。

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ネタのつもり?

なんでそんな言い方をするの?(写真:iStock)

「家の中だけなら、まだいいかもしれませんが、夫は外でもそんな感じ。

 仲間うちで食事に行っても『猫のトイレ掃除をさせられてて〜』とか『こっちは仕事で疲れているのに、妻は“ほうれん草を買ってこいっ”て言うんですよ〜!』などと平気で口にします。

 もちろん私は『買ってこい』なんて口調で夫に何かを頼んだことなんて、ありません!『買ってきてもらってもいい?』などとソフトな言い方で頼んでいます。

 本人はネタのつもりなのかもしれないけれど、ちっとも面白くないし、むしろ不快。本気でイラつきます。

 私が鬼嫁だと思われていないかも心配で…」

夫婦仲は悪くなる一方

抱かれるなんて絶対に嫌!(写真:iStock)

 毎日この調子の夫に対して、愛情も薄れてしまったとため息まじりに打ち明ける千晶さん。レス問題にも発展して…。

「夫に対してイラつきまくりなので、当然ながら夜の生活なんて応じる気になれません。抱かれるなんて絶対嫌です。

 このままだと、夫婦仲は悪くなる一方だと思うんですよね。

 事実婚だから法律婚に比べればお別れするのも簡単なのかな? と想像しながらも、まだ調べていなくて。

 でも夫に直談判しても『俺、そんなこと言ったっけ?』や『俺の言葉に、いちいち深い意味はない』なんて言うばかりで、解決に至りません」

 こんな毎日を過ごすくらいなら、シングルのほうががはるかに快適だと思っている千晶さん。今や夫が家にいるというだけでイライラするのだとか。

更年期の影響かもしれないけど

吐き気がするほど不快(写真:iStock)

「生理前とかでこっちも体調が悪いときには、夫の顔を見るだけで吐き気がするほど不快です。

 更年期の影響ですか? う〜ん、多少はあるかもしれないけれど。仮に更年期じゃないとしても、今の夫のような言動をする男性にはやっぱりイラついていたと思います。

 ここからどうやって快適な生活を取り戻そうか…。事実婚を解消するか、とりあえず私が家を出て行くか。それとも夫を完全無視して私の怒りを思い知らせるか…。

 どれもそれなりの労力がかかりそうで、考えただけでウンザリします」

  ◇  ◇  ◇

 快適とは程遠く、不快感が募る生活に一刻も早く終止符を打ちたい千晶さん。では夫であるトシカズさんは今の関係をどう捉えているのでしょうか。

 次回に続きます。

(並木まき/ライター・エディター)

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