【座間市】ホシノタニ団地1・2号棟 座間市営住宅の役目終える 今後の計画は未定
借上型市営住宅として利用されてきた座間駅前の「ホシノタニ団地」1・2号棟が9月30日(火)、座間市と小田急電鉄(株)との賃貸契約期間満了に伴い役目を終える。市は他の市営住宅へ入居者の移転を進めているほか、市営住宅全体の今後の在り方を検討していく。同社は、「1・2号棟の今後の計画は未定」としている。
座間市には現在、市が建設した鉄筋コンクリート造の「直接建設型」(5住宅)と民間から借り上げて提供している「借上型」(ホシノタニ含め10住宅)の市営住宅がある。
「ホシノタニ」は2014年まで、小田急電鉄(株)の社宅だった場所。同社は「座間社宅再利用プロジェクト」として大規模リノベーションを実施し、15年から駅に近い3・4号棟をリノベーション賃貸住宅や店舗として活用している。
最盛期は40戸満室
座間市が市営住宅として借り上げているのは1・2号棟。14年に他の市営住宅で廃止や建て替えが計画が持ち上がった際、入居者の移転先となり、15年10月から利用が始まった。同住宅の戸数は40。多い時にはすべての部屋が埋まっていた。しかし、公営住宅として利用できる建物の耐用年数が70年であるため、1961年・62年に建てられた同住宅の使用期限が近づき、契約を更新しないことが決まった。市都市整備課の担当者は「入居者の移転の見通しがついたので、このタイミングでの廃止となった」と話す。
また、1・2号棟の今後について小田急電鉄(株)の広報担当者は、「今後の計画については決まっておらず検討中。決まり次第、リリースする予定」と話す。
全体の入居率は80%
ホシノタニを含む座間市の市営住宅の戸数は全289戸で、入居率は約71%。「ホシノタニ」の廃止分を踏まえると概ね80%となり、高い入居率となっている。
市は今後の市営住宅の需要と供給を踏まえ、「借上型住宅の契約更新や今ある建物をどう活用していくかを検討していくほか、民間の空き室の活用についても考えていく」としている。