吉田海岸での潮干狩りで大型アサリにハマグリを大量ゲット!【愛知】
花々が咲き競う躍動の4月下旬、春の陽気に包まれながら愛知県西尾市の吉田海岸へアサリを求めて向かった。
吉田海岸で潮干狩り
愛知県西尾市の吉田海岸は、三河湾に面する遠浅の浜辺で、潮干狩りの季節は大勢の人でにぎわう。とても豊かな漁場で、アサリやハマグリ以外にもマテガイやバカガイ、カガミガイなど多種多様な貝が取れるのも魅力の一つだ。
ただ、潮汐の関係で中潮、大潮日のみ解放される狩り場なので、事前に「吉田海岸潮干狩り場」のホームページ、もしくは衣崎漁業協同組合に日程を問い合わせると確実だ。
潮干狩り当日は大潮で干潮が午後0時30分、午前11時に現地に到着した。入り口の係員に料金を支払い、貝を詰める専用の袋をもらう(中学生以上1500円3kg、小学生1000円2kg、小学生未満は無料)。指定された位置に車を止めて準備をして海岸へ向かう。
潮干狩りに必要なアイテム
使用した道具は手がきの熊手。レンタル品はないので自分で用意すること。
ただし、ツメの間に網状の水かきがある熊手は愛知県の漁業調整規則で禁止されているので注意が必要だ。そのほかの漁具やクワなども使用が禁止されている。使いたい道具がある場合は、係員に事前に使用許可を取ると無難だと思う。
海岸には貝の殻が散乱しており、素手や素足での採取は危険。安全対策として厚手のゴム手袋と長靴を装着した。
大粒アサリに夢中
今回のメインターゲットはアサリ。吉田海岸では比較的沖合の地中10cmに生息しているので、広範囲を浅く掘っていくと採取できる。潮の流れが良くエサが豊富なポイントには密集しているので、1匹目を見つけることが肝心だ。
陸地側から採取を開始し、直線1mほど掘って取れなければ沖側に向かって次々と移動を繰り返す。気つけば5カ所ほど移動を繰り返して波打ち際まで20mの距離。
熊手を地中に突き刺して手前に寄せると刃先に違和感が。濁った水中に手を突っ込んで探ると固形物が転がっている。すくい上げて確認すると、親指サイズのデカアサリが2個取れていた。
スーパーに並ぶアサリと比較すると2倍のサイズ。あまりの大きさに驚愕する。なにより2個まとめて取れたということは周辺にまとまった数のアサリが潜む可能性が高い。
半径2mに狙いを定めて掘り進めると、1かき1匹のペースで大粒のアサリが取れる。釣りで言う「入れ食い」状態となり、順調に数を伸ばした。
高級品ハマグリ連続採取
その後、開始地点から1m掘り進めたところで5cm程度の黄色い光沢をした貝が取れた。何かと思い凝視すると高級品ハマグリだ。
小躍りしてしまいそうになるが、グッと堪えて熊手でステップを刻んで砂を削る。カンカンと刃先がぶつかる音を立てるのはハマグリばかり。連続で11個もまとめて取ることができた。
最終結果
最終的に大量のアサリとハマグリ、おまけでカガミガイとアカニシガイが取れた。
潮汐の影響で潮干狩りの時間は限られている。さみだれ式に最初の場所に留まっても成果は期待できない。ある程度掘ってアサリが取れない場合は、早めに見切りをつけると効率よくポイント開拓できる。
この機会にぜひ、熊手を片手に三河の吉田海岸に大粒のアサリ求めて潮干狩りに行ってみては。
<週刊つりニュース中部版APC・波瀬金鉤/TSURINEWS編>
問い合わせ:衣崎漁業協同組合0563(72)8570 この記事は『週刊つりニュース中部版』2024年5月24日号に掲載された記事を再編集したものになります。