古代エジプトの衣装を着て月光浴をしたらこうなった…
いつだったか、記事のネタに困った時に「古代の衣装」とやらを勢いでポチっていた。中国発の通販サイト・AliExpressで3487円もする結構本格的な衣装である。ガチでネタがない時に役立つだろうと思って眠らせていたのだが……
意外と早く出番が来てしまったようだ……残念ながらネタのストックが1つもない。こうなったら奥の手「古代の衣装」を使うしかないだろう。神秘的な衣装に身を包むことでさらにネタが思いつくかもしれないし。
・古代の衣装
──とは言ったものの、だいぶ前に購入したのでどんな衣装だったか覚えていない。まずは中身を確認することにした。ついに長年の封印から解放されることになる。袋から出てきたのは……
古代エジプトの衣装である。
ツタンカーメン的な頭巾(ネメスというらしい)もセットで本格的。ただ……「いつか記事のネタに困った時に」とは言ったものの、どういうつもりで購入したのか全く思い出せない。古代史の謎に迫るレベルの難易度。
とりあえず編集部で着用するのはやめておいた。仕事中だったので冷静な判断ができたと思う。都内で着るべきではない。編集部のある新宿2丁目なら受け入れてもらえそうだが、とにかくやめておいた。
・真夜中
というわけで、自宅に持ち帰り、夜中にこっそり着用することにした。都内以外なら着用OKというわけではないが、ネタがないのだから仕方ない。誰もいない深夜なら問題ないだろう。街が寝静まってから、ファラオの姿で暗闇の中へと歩き出した。
月の光を浴びるファラオ。優しく神秘的なエネルギーに包まれる。周りに誰もいないため、月を独り占めしている気分だ。心の平穏が訪れる。
しかしこれ以上、私は何をすればいいのだろう。夜の闇に紛れながら、過去・現在・未来を行き来する。どうして買ったのか、これを着て何をすべきなのか、何度も問いをくり返す。
一応衣装のレビューをしておくと、ワンサイズだが180センチの私でも問題なし。ワンピースだからややミニスカ仕様なのは仕方ないだろう。頭巾はゴム、リストバンドはマジックテープで調節可能だ。誰でもエジプト気分を味わうことができる。
ただ地元で撮影するのはリスクが高い。ご近所さんにバレたら終わる。誰かに見られることだけは絶対に回避しなければならない。そんな時に限って……
ご近所さんが現れてダッシュ。
・ダッシュ
黄金の頭巾をかぶったままダッシュで帰宅。たぶんバレなかったと思うが、心の平穏は乱された。結局、ガチでネタがない時に買った古代の衣装は何の役にも立たず。行き詰まった時にひねり出したアイデアはそんなものなのだ。
ただ、この日はツタンカーメンのように深く眠ることができた。引き続きネタ探し頑張ります。それではまた。
参考リンク:AliExoress「古代の衣装」
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.