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【町田市】外国ルーツの子に日本語を 市民グループ 学ぶ場づくり

タウンニュース

支援を受ける中RCの例会で活動を紹介する「たぶまち」の3人

町田市内で外国人支援にあたるメンバーらで構成される市民グループが小学生に多文化共生を知ってもらうための絵本製作を進めている。「人によって『あたりまえ』が違うことを学ぶ機会にしてもらいたい」としている。

絵本製作を進めているのは、外国にルーツをもつ小・中学生に日本語の指導を行っている「町田にほんごスクールネット」に所属する村田淳子さんら3人。市内で外国人支援を行っている荒明美奈子さんや、多文化共生について考える取組みにあたる西田真美さんがメンバーに名を連ね、今年5月に多文化共生を町田で広めるグループ「たぶまち」を立ち上げた。学習支援のため、小学校に行く機会がある村田さんが外国人の友人に対してどう接していいのか分からず、とまどう日本人の子どもの様子を見たことが絵本製作のきっかけになったという。

「どうすれば声をかけられるようになるのかと考えた。市内の小学校では本に触れる機会が多く、絵本であれば、子どもたちに伝わりやすいと考えた」と村田さん。現在製作を進める絵本では自分が見ている世界があたりまえではなく、人によって見方が違うことを伝えたいといい、A4サイズの20ページ仕立てのものを予定。来年2月ごろに市内小学校や図書館に置いてもらう計画を立てている。「多様な文化をもつ人たちが互いを尊重し合いながら対等な立場で共に生きていくことの大切さを伝えていければ」と話している。

「外国の子」支援も

一方で、たぶまちは外国にルーツをもつ子どもたちへの学習支援の場を広げる取組みも始めた。学びの場をより増やすことで、進学や就職に影響することがないようにしたい考えといい、市内で呼びかけ、「学び舎」を増やしていくつもりだ。第1号となる場所は村田さんの知り合いを通じて、5月に開校。毎週日曜日を学習支援の日と定め、11月には2つめの学び舎を開校する予定になっているという。

村田さんは「皆さんの協力を得て実現することができた。ただ、まだまだ不十分。外国にルーツをもつ子どもが学ぶ場を増やしていきたい。協力者を募集しています」と呼びかける。

たぶまちの発足にたずさわり、支援にあたる社会奉仕団体「東京町田・中ロータリークラブ」の野澤哲也さんは「市内に外国人の子どもは増えている。何か支援できればと思い、協力を申し出た。一緒に学習支援できる場づくりを進めたいと思う」と笑顔をみせている。

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